12.大人な色 ページ12
包丁は床にグサリと突き刺さった。
テオ「姫様！無事か！？」
A「私は大丈夫だけどリオットさんが…！」
リオット「ナレク様に剣術を教えたのはこの私です。そのような者が大事を負うはずがない。少しかすっただけです。」
そう言うリオットの手の甲はうっすらと赤い液体が滲んでいる。
ナレク「リオット…！血が…。」
リオット「大丈夫です。」
リオットは相変わらず眉間にしわを寄せたまま言った。
ナレク「本当に申し訳ない。俺のせいで…。」
ナレクは深々と頭を下げた。
リオットはAを降ろしナレクをじっと見つめた。
リオット「ナレク様。」
テオ「いや、ナレク王子が悪いんじゃない。俺が取り乱してしまったからです…。申し訳ありません、リオット殿。」
A「私も不注意でかばってもらってごめんなさい。」
そう言い皆して頭を下げるとリオットは微笑んだ。
リオット「何も誰かが悪いというのではありません。事故なだけです。」
A「それでも…！」
リオット「何よりここ数日でナレク様はまるでお人が変わったように思える。それはイナコの姫、貴方のおかげだ。」
A「え…？私は何も…。」
するとリオットは嬉しそうにも悲しそうにも思える笑顔を見せた。
リオット「まあそのことはいいとしましょう。それよりも夕食の準備を。」
テオ「…俺がナレク王子と残りは作っておく。姫様はリオット殿の傷口をふさいでくれ。」
A「うん、分かった。リオットさん、こちらの部屋に。」
リオット「了解した。」
そうしてAとリオットは救急箱や薬草やら色々なものがある部屋へと移動した。
……
リオットが腕を洗っている間Aは救急箱を出した。その後リオットを椅子に座らせ手を持った。
リオット「対した怪我ではないのだが。」
A「そういうわけにはいきません！イナコでは擦りむいた時に跡が残らないようにこれを塗るんです。」
そう言ってなんとも言い難い臭いの瓶を取り出しリオットの手の甲に塗った。
リオット「…。それは大丈夫なのか…？」
A「もちろんですよ〜。私たちもこの臭いを嗅ぐたびに怪我しないように気をつけようと思いますけど…。」
リオット「…なるほど…。」
A「塗り終わったのでしばらく乾燥させておいてくださいね。」
リオットは自身のまがまがしい色をした腕を見つめている。一方Aは絆創膏を取り出した。
A「では貼りますね。」
リオットは絆創膏を見てAに言った。
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八剱(プロフ) - 縁夏さん» ありがとうございます^ ^ リオットさんの小説楽しみです！ニヨニヨしながらお待ちしております！ (2016年10月22日 20時) (
レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 八剱さん» とても楽しみです！僕も今書いてる小説(駄文w)が終わったらリオットさんの小説を書こうかなと思ってますw← 続き、心よりお待ちしております！！ (2016年10月21日 21時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - 縁夏さん» 縁夏様ご感想ありがとうございます！ そのようなことを言っていただき嬉しいです(o^^o) これからもリオットさんたくさん出す予定です！ アプリでは本編がまだ出ていないので想像の部分もありますが楽しんでいただけたら光栄です( ^ ^ )/ (2016年10月12日 23時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 初めまして！縁夏(えんか)と申します！リオットさんが大好きなので、出番が多くてとても読むのが楽しかったです！これからも頑張ってください！！ (2016年10月11日 22時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - MIRANOさん» ご感想ありがとうございます！今はミリドニア組のお話がメインなのでリオットさんたくさん出てきます。これからもできるだけ早い頻度で更新出来ればいいなと思っております！ (2016年9月28日 0時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八剱 x他1人 | 作成日時：2016年9月13日 22時
