図星 ページ6
「おつかれぇ」
「んーおつかれ」
「片付いた？」
「ん？あぁまぁね何とか
ほんっと仕事できない２年目の女子のお陰で俺の仕事が倍」
私だ。絶対私だ...
「で？何でこういうことになってんのよ」
「何が？」
「席でしょうよ」
「見ての通り？」
満席
「ニノのハンバーグもうすぐ来るよ」
「あぁ、ありがと」
ジロ。
「っ！！」
「お前はのんびり飯食ってる暇あったら、
ミスったとこ直せよ」
「え？また何かしてましたっ？？」
「はっ。お前の頭の中見せろ」
「ニーノ、桜ちゃんいじめんなよー
すげぇ怯えたワンちゃんみたいになってんじゃん」
「はぁ？どこが？
良かったら潤くんとこ貰ってよ」
「俺は全然良いけど、桜ちゃんかわいいし」
「どーぞどーぞ」
「ちょ、モノじゃねんだから
俺のとこ来てもいいよ？(笑)」
「Aモテモテ」
「モテてんじゃないの、
たらい回し」
がくっ。
たらい回し...
「え？、つーか
手、焼かせてるやつってもしかして、桜？」
「そ。まさにこいつ」
「フハッまじで？(笑)」
「や、俺全然桜ちゃんイケるよ！」
「イケるって何よ。
こいつの仕事のアホさと言ったらないよ？」
しゅん。。。
そんな、はっきり言わなくても
「あ....わ、わたし
仕事、してきますっ」
「ん、そーしろ」
「ニノ、まだ今休憩なんだからさぁ」
「こいつがそうしなきゃと思っただけじゃん？」
「つめたいね〜ニノ。」
カタンっと席を立ったら
楓も慌てて立った
「お先に失礼します」
「桜」
櫻井部長が呼び止める
それでもなんだか気まずくて
失礼しますを言って早足で
レジに向かった
レジでお財布を出すとその横から
パッとカードが出てきた
え？
「奢り」
「そんなっ、だめですよ。」
楓と二人で断ったけど、
席のお礼のとかいって
結局はらってくれてしまった
「ごちそうさまでした
あの..ホントにすみませんなんだか
申し訳ないです」
「桜？ニノの言ったの気にすんなよ」
「櫻井部長...」
「気を付けて帰れよ
あと、ちゃんと時間まで休憩しろよ」
やっぱ、櫻井部長は優しくて泣ける
「Aー」
「ん？」
「頑張ろ(笑)」
「うん泣」
「それにしてもさ櫻井部長、かっこいいよね！惚れる気持ちがわかる」
「雲の上の人だよ」
「ま〜ねぇ〜」
櫻井部長はさておき
二宮部長って怖いけど、ホントに私、出来てないもんな...
迷惑かけてんだな...
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作者名：さわ
| 作成日時：2016年10月4日 23時
