相席 ページ4
「んー。おいしぃ」
「やっぱ、雑誌に載るだけあるね！
早く来てよかった！」
「んねっ」
カラン
とオシャレなブリキの鐘の音
「あれ？ねぇ、あれ松本部長じゃない？」
入り口が開いて入ってきた松本部長.....
え？櫻井部長もっ
「Aー噂をすればじゃん！
失恋相手！」
「ほっといてー
べつに、なんとも思ってないから」
何てのは嘘なんだけど。
ねちっこいのかな
勝手に失恋してまだひきづってるっていうね
「あーれ、桜?」
あ..見つかっちゃった
「お疲れ様です」
「あ、谷沢さんも、お疲れ？」
「あ、はいっ
お疲れさまです！」
「もしかして、ここ開いてる？」
「っえ？」
あ、席一杯.....
「どうぞ」
可愛がってくれるんだけど緊張するんだよな
プラス切ない
楓と私が席を詰める
「ここさぁ。雑誌に載ってて
来てみたかったんだよね
ど？おいし？？」
「あ、はいっ！
美味しいですよ！！」
「潤、グルメだからさ(笑)」
「美味しいもの食べたいじゃん？
ねぇ？」
あぁ、松本部長も、キラキラしてんだよな
二人、並んだところとか
女子社員キャーキャーだもんな
時計をちらり
櫻井部長が、シャツの袖から
時計を見るために手首をクイッてする。
それも！素敵だから！！
「つーかニノ間に合うの？」
「仕事片付けてすぐ行くっつってたけど」
「いつまでも新人みたいに手、やかせんだよ
あいつ。
とかいっていつもぼやいてんなそういや
またその子の？」
それ...
「ニノって？.......
二宮部長？ですか？」
「ん？あ、そうそう、二宮部長」
いつまでも新人みたいに......
楓をチラっとみたら
あんた？
って顔
だよね.....
それ...
私じゃんっ泣
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作者名：さわ
| 作成日時：2016年10月4日 23時
