失恋 ページ3
お昼休憩は半分社食。半分ランチ。
きょうはたまたまランチで
あらかじめリサーチ済の隠れ家ランチ
窓際に楓と座る
「はぁ」
「アハハ
今日もいいため息ついてんね(笑)」
「疲れたーーハァーーーー」
机に突っ伏した
「いらっしゃいませ
ご注文は」
っ！！
「っあ、えっと....何にする？」
「私このドリアのランチで
Aは？」
「迷うなー、私このハンバーグランチにしよっかな」
「かしこまりました」
「ねぇー、二宮部長ってさ
彼女とかいるのかな」
「なに、あんたあんな集中攻撃されてて気になるの？！(笑)ドM？？」
にやにやにや
「ばっかじゃないの？
そーじゃなくって、あんな人に彼女いたらびびるーーーーって言いたいわけ
分かる？！
ま、いつもセンスのいいスーツ来てるしシャツピシッてしてるし
ねぇ、やっぱりいるのかなぁ」
「あんな人って....(笑)
上司に向かって」
「だってぇ
何で私ばっかりあんないじめるわけ？！
そりゃまぁ..仕事出来るかって言われたら出来ませんけど。
ていうか、何で、私こんな覚え悪いの？！」
「や、私に聞かれても(笑)」
「あーぁ。転職しちゃおっかな」
「もーまだ１年でしょ？
こんな一流企業に就職出来たんだから
辞めたら勿体ないでしょ」
「そうだけどぉ
もっとさ優しい上司がいる会社とかさ
あっ、まぁ違う部署の例えば松本部長とか
櫻井部長とかね
その二人なら言うことなしなのになー！
全然鬼鬼してない！
爽やかだし？優しいし！」
「あんた、櫻井部長と仲良しだよね
そう言えば、何で？」
「あー、入社した頃かな
したのカフェでコーヒー頼もうと思ったら、お財布忘れて....」
「嘘でしょ？！(笑)」
「でね、焦ってたらたまたま店から出てくところだった櫻井部長が
なにも言わずにお金払ってくれてー
ん。見ない顔。
新入社員？って
言いながらコーヒーくれて」
「ドラマか！」
「でもだめなの。
櫻井部長、彼女いるから。」
「あー、それはあかんやつ。」
ほんとはほんとは
櫻井部長に恋してた。
入社一ヶ月目で恋をして
二ヶ月目には失恋してた。
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作者名：さわ
| 作成日時：2016年10月4日 23時
