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目眩 ページ13
「ぶ、部長！どこに？！」
「家」
サラリと今すごいこといって
スタスタ行っちゃう
「ぇえ？！部長！！」
おっきい声で呼び止めたら
めんどくさそうに振り替える
「んだよ
あれ聞いて過ごすのムリでしょ」
「.......大丈夫..で..す？」
「疑問系じゃねぇかよ
大丈夫なやつが外にいないだろふつう」
「あぁ...はは..ですよね」
「心配しなくても
お前の体になんの興味もないから」
「え？」
「は？」
「.......ひどっ！！！」
「んじゃ、スル？」
「...え？!何...を？」
ピタリと部長の動きが止まる
振り帰ってゆっくりと
ジワリジワリ近づいて
すぅーっと髪を撫でてその髪を耳にかけた
え..な....に？
妙に部長が色っぽくてドキッて心臓が跳ねる
私を見下ろす薄茶色の瞳が
恐ろしい薬のように
吸い込まれそうで目眩がする
そして耳に唇が触れるか触れないかの距離で
こう言った
「わかるでしょ
子供じゃないんだからさ
お前と俺が二人でするコトっていったら１つしかないくない？」
ってクスっと
最後に小さく笑う
言葉を放つ度、温かい息が耳にかかって
ゾワゾワって鳥肌がつのがわかった
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作者名：さわ
| 作成日時：2016年10月4日 23時
