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なんてシチュエーション ページ18
櫻井さんに手を引かれ連れて来られたビーチ
少し遠くに暗い中でポツポツと明りが灯る場所がある
よくベッドに見る天蓋
のついたダイニングセット
透けた白い布に下から灯されたキャンドルの柔らかいオレンジ色
がすっごくキレイ
「おーー、すげー」
「あそこ？」
「ぽいね」
近づいてみると
下にはちゃんと絨毯が敷かれていて
テーブルにはお花とキャンドル
「現実世界に戻れなくなりそう」
「ハハ
お気に召していただけました？」
「めちゃくちゃお気にに召してます
もしかして、準備してくれたの？」
「や、流石にその時間はねぇよ
あなたと無人島で大はしゃぎ」
「だよねっ」
「新婚旅行だったら準備までやるんだけどな
今回とにかく急(笑)」
「そりゃそうだよね
けど、ほとんど一緒にいたのにその行動力..
しかも、ただの私にっ
櫻井さんて、凄いね
色々と凄いよね
ほんとに凄いと思う」
「ハッ
すっげ、褒められた(笑)
取り敢えず、はい」
櫻井さんが椅子を引いてくれる
「あ、ありがと」
なんてジェントルマンなの！！
レストランでイス引いてくれた彼なんて1人もいなかったわ
私を座らせたあと
櫻井さんが席につく
キャンドルの明かりが下から
優しく櫻井さんを灯す
なんてシチュエーションなんだろ
好きになっちゃダメだよと言われる方が無理じゃありません？
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作者名：さわ
| 作成日時：2016年3月25日 23時
