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K ページ17
なんとなく変な空気になってしまった
「あ、大野さん？
お鍋美味しかった」
「ん」
「お刺身も」
「そ？」
「素っ気ないですね」
「心開かない奴にどんだけ歩み寄ってもむだでしょ
俺結構頑張ったよ？(笑)短期間で
だけど、藍田ちゃん、自分の事すら好きじゃねぇんじゃね？」
「......」
図星過ぎて何も言えない
そう、私は私もキライ
臆病で疑り深くて誰も信じられないひねくれもの
「せいぜい、毎年あのクリスマスツリー眺めて幸せになれない暗示かけときな
んじゃね、もう帰んな
わざわざ呼んでわりかった
風呂入るわ」
「あ....うん」
それが最後。
あれほど来ていたメールも電話もパタリと来ない
なんか、出来上がりつつあったパズルがまたバラバラになったみたいに
気づくと溜息ばっかりでる
嫌な別れ方しちゃったな
あんな忙しいはずの人がしつこい程に私に構ってくれてもしかしたら意外と楽しかったのかな...
あまりに恋に時間が開きすぎた
人を好きになるなり方も
信じる方法も...
分かんないんだもん
ケータイに着信がないかメールがないか
ついチェックをしてしまう
はぁ。
寂しいの?私
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年12月20日 17時
