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支配 ページ8
口移しのビールは、普通に飲むより
アルコール度数が高い気がするのは気のせいかな
キスの続きは苦くて甘い
ほろ酔いのキスは段々とその行為に夢中にさせて、
もつれ込むように寝室に入ると
お互いの服を脱がせあって
早く、繋がりたがる
もっとちゃんと感じたいと思うのに
キモチヨクさせられた身体は
どんどん脳を痺れさせて
何がなんだかわからなくさせた
ドサッと私の横に倒れこんで
あがった息を整える櫻井さんの
額に、にじんだ汗に手を伸ばして
指ですーっとなぞると
「余裕だな」
って睨まれる
「...全然余裕じゃないです
現実か現実じゃないか
分かんないくらい頭も身体も
ボーッとしてます」
「ッフ
なにそれ」
「何でしょう」
「キモチヨカッタ？」
「すっごく」
「クク。俺も」
すきになればなるほど感じてしまう
櫻井さんにどんどん身体も心も支配されていくのがわかる
「櫻井さん？」
「ん？」
「...すき」
「っふ。
どーも(笑)」
どうせ、言っても無駄だけど、
それでもいいや
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年7月19日 17時
