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溺れる ページ32
ちゃんと捕まって
って言うからぎゅって首に巻き付いて大野さんの首に顔を埋める
「くすぐってぇ」
ってケラケラ笑って
寝室に連れていかれると
広い部屋に大きいベッドひとつ
他に何にもない部屋
「到着〜」
ベッドに下ろされると
すごい感触
「っわ。
ホテルのベッドみたい」
「そうか〜？
ここで寝てねぇからな〜
わかんねぇや」
「どこで寝てるの？！」
「ん？ソファ」
「え..体いたくなりそう..こんないいベッドあるのに」
「なかなか、寝心地いいんだって
けど、二人じゃちょっと狭めぇから
Aちゃんが、来んならこっちで寝る」
「ふふ。うん」
「ここ住む？」
「っえ？！
展開が早くてついていけない
いま、やっと、彼女になったとこなのに」
「だって、一緒にいてぇじゃん」
「...大野さん..
付き合ったらもっと甘くなりそう」
「アマアマ、激甘だね」
ってどや顔
「ん〜？？なぁに笑ってんの？？」
「ん？大好きでどうしよ。
って思って..」
「んじゃもっと、そうなろっか」
って、言い終わるのと同時にぎゅーって抱き締めて
たくさん降ってくるキス
お互いキスの合間に
クスクスって笑って
幸せだなぁって感じて
絡められた手があったかくて
安心して
ゆっくりと服を脱がされて全身を愛されれば
はちみつみたいに
甘くとろけて甘い甘い時間になる
肌と肌を重ねて沢山彼を感じたら
頭の中までとろけてしまって
いつのまにか意識を手放して
甘い甘い密に溺れた
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作者名：さわ
| 作成日時：2015年4月17日 20時
