名探偵は先輩だけじゃない

事件file_35 ページ36

そんな悲劇のヒーローである彼から連絡が来たのは3日経ったとある日だった


降谷｢中学生である君にお願いするのはあまりにも酷だとわかっている

でも、ベルモットと知り合いの君なら青山徹の妹である君なら出来ると思うんだ

ヒロの…スコッチの仇討ちが｣


そこから私たちの協力関係が始まった


降谷｢ちょっと待て｣

『千鳥ですか？キムタクですか？』

降谷｢どちらかというと千鳥だ｣

『なら、ちょっと待てぃ！です』

降谷｢違う、今はその話じゃない

偽装工作って何の話だ？！｣

『そのままの話ですね！』

降谷｢ちょっと待てよ、ということは…

まさかヒロは生きているのか…？｣

『今のはキムタクですね？』

降谷｢そうだ

そうだけど、今は違うんだ…！｣


混乱しながらもちゃんとノリに乗ってくれる

彼のいいところだよ！本当に！

工藤先輩と赤井さんなら絶対しない、絶対に


『もうだいぶ経ちますし、そろそろいいですよね？

赤井さん』

赤井｢ああ、もう既に上からの許可も出ている
組織を壊滅させるなら彼の力も必要だろうからな｣

コナン｢全て話したあとに確認しちゃだめでしょ｣

『それはそう！』


スコッチこと諸伏景光は現在我が邸宅で組織の情報を集めながらのんびり過ごしている

とはいえ、流石に現役の公安様には到底及ばない

なので、降谷さんから貰った情報をまとめてもらったり、色々と情報の細工をしてもらったりしている

正直めちゃくちゃ有難いし、本当に助かっている

お兄、あの時は本当にありがとう大好き


コナン｢そういえば、薫お兄さんはドラマとか映画でよく見かけるけど、徹お兄さんは今どうしてるの？｣

『お兄は…』

赤井｢音信不通だ｣

コナン｢え？｣

降谷｢彼は組織でも重宝されていてね
色んな任務に駆り出されていたんだよ

とある任務で連絡もつかず、居場所も分からなくなってしまった
てっきりNOCであることがバレたのかと思ったけど、そんなことも無くて今は行方不明として組織の奴らも血眼になって探しているよ｣

『薫くんにはすぐ連絡がつくのに…
まぁ、連絡したい訳でもないけど

私は！！お兄に！！会いたいんだ！！
薫くんではなく！！！』

コナン｢薫お兄さんが不憫だよ…｣


なぜ、お兄が音信不通になるんだ…

一緒に買い物に行くって約束したのに…

言質までとったのに…！


赤井｢ずっと気になっているんだが、兄たちの呼び方が違うのはなんでだ？｣

コナン｢しょうもないから聞かない方がいいよ｣

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