名探偵は先輩だけじゃない

事件file_30 ページ31

降谷｢あの事件はA仕業だ、て言ってたんだ

ベルモットが｣

コナン｢ベルモットが！？｣

降谷｢ああ、コナンくんは何か知らないかい？｣


誘拐殺人犯殺害事件についてはまだ記憶が新しく、驚いたこともあってちゃんと覚えている

誘拐殺人事件を引き起こした犯人がずっと捕まらないと思っていたのに、まさか殺害されていたとは考えもしなかったからだ

国外のニュースだったため、テレビではあまり報道されなかったが、現場に沢山の花が手向けられてたのを覚えている

そういえば、ほんの少ししかテレビに映らなかったのに気になる花があったような……

……そうだ、チェリーセージ

大半が献花である薔薇やカーネーションだったのに、大量のチェリーセージが置かれていたのが気になったんだ

チェリーセージは花期が長い宿根草
人に送る花として扱われることは無いに等しい

花言葉は「燃えゆる思い」「尊重」 そして、「知恵」

「知恵」はギリシャ語でソフィア

…思い出したよ

Aが中学高1年生のときに、手紙を送っていた

押花のチェリーセージを添えて

宛先はソフィア

ソフィア･スミス


コナン｢確か、最初の誘拐殺人事件の被害者って若い女の人だったよね｣

赤井｢ああ、14歳だ｣

コナン｢…その被害者の名前って、まさか

ソフィア･スミス？｣

赤井｢よく知ってるな、当たりだ
被害者はソフィア･スミス、ロンドン市内にすむ14歳の少女だ

あの事件は、あまりにも痛々しかったから今でもはっきり覚えている

それに、青山Aの母親も捜査に関わっていたらしいからな｣

降谷｢なぜ彼女の母親が！？｣

コナン｢…当たり前だよ

だって、被害者のソフィア･スミスとAお姉さんは同級生
それも、親友と呼ぶくらい仲が良かったんだから｣

赤井｢なに？｣

降谷｢本当に彼女の仕業なのか…？｣

コナン｢でも、待って

こんな風にも考えられない？
情報屋が偽物だってバレそうになったから、あの事件を自分が引き起こしたことにした

そう考えると、おかしくはない｣

降谷｢確かに…

…でもコナンくん、なぜ君がそれを知っているんだ？｣

コナン｢あっ｣

降谷｢まさか、赤井…お前も？｣

赤井｢…知っている｣

降谷｢あいつ…！！｣


そういえば、赤井さん口止めされてたんだっけ

俺に至っては赤井さんから聞いたわけだし


降谷｢この話は一旦やめにしようか

会いに行こう

あのお喋りさんに｣


A、本当にごめん

事件file_31→←事件file_29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す