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事件file_26 ページ27

東都水族館の近くでは工事が行われているから、クレーン車もあるはず

車軸を狙って撃ち続けている現状を考えるといつ片側が崩れるか分からない

観覧車の形状を考えるとそのまま転がっていく可能性も考えられるが、これは最も最悪なパターンだ

負荷が前面にかかるため止めても無事では済まない

まぁ、転がるなんて奇跡に近いし!

あの工藤先輩だから被害を抑えてくれるだろうし、観覧車を無事に支えられれば大丈夫!

全力で走れば観覧車が崩れる前に工事現場に着くかな!


……!あれは…!

…なるほど、ウォッカが分からなくなるのも無理ないな

同じくらいの髪の長さに、同じような服装


『あなた、キュラソー?』

キュラソー「だ、だれ!?」

『いや!怪しいものじゃないんですよ!
…あ、ちょうど良かった!

運転できます?』

キュラソー「出来るけど、あなたは?
まさか、組織の…」

『あぁ、情報屋ですね!』

キュラソー「…私を連れてこいとでも言われたのかしら」

『いえ、独断です!』

キュラソー「ど、独断?」

『情報屋と言っても正式な雇い主はお巡りさんなんで!
まぁ、給料出ないですけど』

キュラソー「…なるほどね、あなたも鼠ってわけね」

『はい!

…ってお腹に鉄の棒が刺さってるじゃないですか… !!
ずぶ濡れだし!!』

キュラソー「今はいい、とにかくあの観覧車を止めないと!」

『…?
驚いた、なんか必死ですね』

キュラソー「子供たちが…子供たちが乗ってるの!
早く行くわよ!

それに、考えがあるんじゃないの?
例えばこのクレーン車を使って止めるとか」

『ご名答!』


流石はラムの側近、頭も切れる

クレーン車はここにあるし…

あとは…


『あった!サポートリフター!』

キュラソー「それは?」

『内装工事でよく使われるサポート器具ですよ

このサポートリフターを使って、天井から床を固定するんです
これを使えば1人でも作業が出来るでしょ?』

キュラソー「ええ、そうね
…いや、そうじゃないわね

何に使うのよ!」

『上下のベースを使ってアクセルペダルと車の上部を固定するんですよ

負荷をかけたまま固定すると、アクセル全開のままになるので今のあなたみたいに体を大怪我を負っていても無茶なく止められると思ってね

キュラソー、あなたはハンドルの操作をお願いします
私はサポートリフターの調節をするので

早く治療を受けないといけない立場なのにこき使っちゃってごめんなさい』

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来世は美少女(改)(プロフ) - ウルさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!楽しんで頂けるよう早めの更新を目指して頑張りますね! (5月18日 0時) (レス) id: e865d6b048 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - 応援してます! (2023年5月5日 1時) (レス) @page25 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来世は美少女(改) | 作成日時:2021年9月3日 5時

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