ハーツラビュル寮の前副寮長【ツイステ】【男主】 (ページ6)

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5話ページ6

『にしても、あの監督生だっけ。彼、これから重要になるね』

場所を移して、建物内で紅茶を飲みながら言う。

｢確かに。あ、このフルーツティー美味しい｣

不味いとでも思ってたのかい、君らは。

『僕、君達を何回も何でもない日のパーティーに招いてたよね？それも、1年の頃から』

｢そうだな。何回も呼んでもらった｣

はぁ、それでフルーツティーを美味しいって今言うのか。
にしても、相変わらずライオンの咬合力は怖いね。

『アーリアの為に硬いクッキーを焼いたのに、それを砕くってどういう歯の作りなんだよ…』

｢んあ？あんまり硬く感じなかったぞ｣

今日だけで何度目か分からないため息をつく。

『場所が見つかったから、また移動でもしようか？』

僕達は基本的に場所が見つかったら、移動している。
だから、どこに居るのか分からなくなる。

｢どうする？また追いかけっこになるね｣

『僕にしたら、彼等にはあまり干渉したくない。でも…グレンが居るからどうするか』

ディアソムニア寮前寮長グレン・アイリス。現在は眠り中。

『うん、決めた。気配を消しながらナイトレイブンカレッジに行ってくるよ』

｢｢｢｢｢はい！？｣｣｣｣｣

そんなに驚く事かい？

｢何がどうなって、そうなった！？｣

『いや、ほら。グレンが居るのはナイトレイブンカレッジだから。それに、マレウス・ドラコニアから強いグレンの魔力がした。マレウス・ドラコニアがグレンを寝かせたんだから、ね』

その落とし前は付けて貰わないと困るんだよね。

｢はぁー、こうなったら何をやっても聞かないのがA氏ですもんね。行ってくればいいんじゃないですか｣

『リコリス…。少しイデア・シュラウドみたいになったんじゃないかい？』

｢失礼な！！！あの人とは違うからね！？｣

なら、良かった。

｢まぁ、お前がやらかした事なんて1度も無いしな。良いんじゃねぇか｣

『それはクルーウェルが学年の担当だったからだよ』

そう言えば、皆一斉に顔を顰める。
見てて、面白い光景だ。

『よし、明日位から気配消してナイトレイブンカレッジに行ってくるよ。君達はバレたくないなら、下手に動かない事』

｢え、動く様に思われてんの？俺ら｣

『逆に動かなかった試しなんてあったかい？』

｢あ、無かったっすね。すみませんした｣

寮服はもう二度と着たくないな、なんて変な事を考える。

『分かればよろしい』