26話 狂気に染まった兄 ページ29
ヒラside
倒しても倒しても減らない敵……
もうウンザリしてきた
さっき降りてきた階段の近くにＢ1って書いてあったな……
ヒ｢………！｣
何故か何も無かったはずの壁から2人ほどの敵がまた来た
？？｢ｶﾞﾊｯ｣
ｺﾞﾂｯ
あぁ、頭が痛てぇ
やけにぼんやりとした空耳が聞こえてくる
それも自分の声
ヒラ？『ねぇ、暴れようよ。許せないでしょ？彼等』
ヒ｢………っくそ！｣
ギリギリの理性をなんとか保ってるのに誘惑がそのバランスを崩そうとする
正直言って今ここで殺意むき出しで暴れたら殺人事件が起こる
皆と約束したしね………
”わ、私は全然平気！それに………ヒラが人を刺す所なんて見たくないし”
そ、そうだ………俺は刺したりはしない
ヒ？『………また来るよ。せいぜい狂気に堕ちないようにね』
………今のは狂気の自分？
遊園地の時にあいつが………？
…………考えてたらだめだ！
辺りを見渡すと人影が見えた
ヒ｢………！｣
2つ重なる影………
またあいつを覚ます所だった
もう誰の手も借りずRIONちゃんを救う
人影を追いかけてみたらやはりRIONちゃんだった
隣にいるやつ………誰だ？
少なくとも俺の知人ではない
そのまま階段を下りるだけ下りた
気づかれないように壁に隠れる
？？｢＿＿＿＿｣
ふと目に見えたのは檻の中に入れられたRIONちゃんの姿
貴｢……………ラ………｣
長｢おやおや、よくここまで派手にやってくれたもんやわ｣
ヒ｢それは俺の台詞だと思うが………｣
自分でも驚くほどドスの聞いた声が出た
長｢ようここまで来れた事は褒めてやるよ……｣
ヒ｢……………せよ｣
ヒ｢今すぐRIONちゃんを返せ！！｣
長｢そんな焦らんでもええやんか｣
コツコツと靴の音を鳴らし俺の前に立った
長｢そんなに余裕がないんか？｣
俺はためらう暇も無くアイツにバールを当てようとせる
長｢殺意、敵意むき出しで警戒しないやつがどこにおるちゅーねん｣
あぁ、腹立つこの関西弁野郎
ヒ・ヒ？｢『血祭りに挙げてやるよ』｣
長｢…………(ﾆﾔｯ｣
目の前が赤く染められてる
思考なんてどうでもいい
殺しちゃえばいいんだ
ヒ｢アハハハハハハハハハハハハハハハハ｣
甲高い音が脳内にまで響き渡る
長｢…………変わっとんなぁ、君も｣
27話 役者は揃った、さぁ戦闘だ→←25話 この囚われた妹に救済を！！
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今日のヤンデレ＆サイコパスな兄
あざといラーヒー
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RION/悪鬼(プロフ) - ヒナっちさん» コメントありがとうございます！！ 面白いと思ってくれるなんて感謝しかありません(´；ω；｀)、これからも兄妹の物語が続く限り頑張って更新していきます！ (2017年5月20日 12時) (
レス) id: 0bfac150a1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナっち - 面白いです！更新頑張ってください！q(^-^q)ｶﾞﾝﾊﾞｶﾞﾝﾊﾞ (2017年5月20日 9時) (レス) id: bd3b5b4497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬼火 | 作成日時：2017年2月14日 23時
