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懐かしい ページ5

.*。+゚




みっくんが買ってくれたミルクティーのお陰で

午後の業務もなんとかこなした。

後はこのレジュメを部長に渡せば完了!

…なんだけど、部長がなかなか見つからなくて。




『どこ行っちゃったのよー…』




会社のあらゆる階のあらゆる所を

フラフラと彷徨っていると。




『…あ、』




視線の先には久しぶりに見る背中。

ビシッと姿勢が良くて、黒髪の彼。




『藤ヶ谷くん!』




懐かしいな。こうやって名前を呼ぶの。

クルッと振り向いた彼は

私を捉えて一瞬驚いた顔をした後、すぐに笑顔になる。




「Aじゃん!久しぶり」

『お久しぶりです!』

「元気だった?」

『ッ藤ヶ谷くんこそ!知らん間に違う部署に移動しちゃってるし、連絡も取れないし…!』

「はは(笑)ごめんね。携帯壊れちゃってさ。会う機会もなかったし、俺も異動になったの知ったの当日でさ」

『…そういうことだろうとは思ってましたけど…!でも酷いです…メールなら、みっくんとかに聞いてくれたら良かったのに』




「無駄な心配させたくなかった。…それだけだよ」




不意に藤ヶ谷くんの腕が伸びてきて

ポンッと頭に懐かしい感覚。

それと同時に、色んな思い出が込み上げてきて。

頭に手を乗っけられたまま俯く。




『嫌われたかと、思いましたよ…?』




思わず本音が溢れる。




.*。+゚

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作者名:hana | 作成日時:2021年8月18日 23時

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