フレンド (ページ12)

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朝、起きると隣に嶺亜がいた

『嘘…嶺亜の部屋じゃん…』

下へ降りると誰もいない

机に嶺亜ママが朝ごはんを作って置いてくれていた

テレビを着けると、展示会のお知らせをするCMが流れていた

あのお偉いさん主催の

昨日の事が思い出される

鳥肌が立って、風邪を疑った

嶺「おはよ、A」

眠そうな顔で、目を擦って

熊みたい、可愛い方の

『昨日はありがとね、今日はゆっくり休んで』

嶺「Aが無事で良かったです」

そう言って、トーストを齧る嶺亜

親戚だからか、違うトキメキを感じてしまった昨日

『嶺亜の彼女さんに悪いことした気分』

嶺「え、俺彼女いないけど」

『じゃあ未来の彼女さん』

嶺「何それ、ウケる」

朝食を食べ終わって、家に戻ろうと身支度を済ませる

嶺「送ってくよ、危ないし」

『危ないって、子供じゃあるまいし』

嶺「背中、湿気で全落ちしてますけど」

嘘…鏡で確認すると、ほんとに落ちていた

嶺「はい、乗った乗った」