花火大会7 ページ15
『ま、待って。何ですかそれ。』
宇髄「大丈夫だ。俺の事好きにさせる。」
なんにも大丈夫じゃねぇよ!
なんか事態がすごく拗れてきた!!
『でも私、貴方のこと振りましたよ?』
宇髄「ああ、派手に振ったな。
でもそれだけで諦めるほど生半可な気持ちで好きになってねぇ。」
『!』
何それ…。
なんか、なんだろ。現代の人が言う好きと、この時代の人が言う好きの重みが違くて
なんかこう、動揺してしまう。
宇髄「これからは容赦しねぇよ。だから」
宇髄さんの瞳がこちらをじっと捉える。
引き込まれるように、目を逸らせなくなる。
宇髄「俺のこと見とけよ。」
「________ドンッ」
宇髄さんが言い終えた時、花火が上がった。
音にびっくりして上を見ると、とんでもなく綺麗な大きな花火が散っている。
宇髄「始まったみてぇだな。」
花火は真黒な夜を照らし、見えなかったものを露わにする。
赤、青、黄色。色とりどりが咲いていく。
そこにいた人々みな、釘付けになった。
『わぁ……………綺麗。』
宇髄「…………ああ。本当に。」
『あ!見てください!あの花火、花びらの形して』
宇髄「……」
指を差して宇髄さんを振り返ると
既に宇髄さんはこちらを見ていた。
随分とうっとりした顔をして。
そんな顔初めて見た。
んなの、こっちが照れるじゃんか。
『ちょっと、私じゃなくて花火を見てください。』
宇髄「気にしないでくれ。」
『気になりますよ!!』
宇髄「______目に、焼き付けておきてぇの。」
________なんで?
なんでそんな切なそうに笑ってんの。
それから私は花火ばっかりを見ていた。
宇髄さんにひと夏の思い出をあげるために。
1119人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
full.(プロフ) - エリスさん» ありがたきツリバシ (2020年5月18日 19時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
エリス - Niceツリバシ (2020年5月18日 17時) (レス) id: 26848398c1 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 結衣さん» スタンバイすな笑笑、夢主ちゃん大事にしてあげて笑笑 (2020年4月25日 19時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - うぇ?最後の会話???うぇ?死ぬ?夢主ちゃん???…次回!夢主死す!ドュエルスタンバイッ☆ (2020年4月25日 18時) (レス) id: 435e213f6e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 知佳さん» 応援ありがとうございます!めちゃくちゃ励みになります〜泣、ボードの件、了解しました! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:full. | 作成日時:2020年4月3日 20時