転生美少女は媚びへつらって生きる。２ [鬼滅の刃]

匂いと嫉妬２ ページ37

握手した手を離そうとすると、

逆に宇髄さんは手に力を入れた。




宇髄「なんだよ。もう離すのかよ。」


いや離しなさいよ。ただの握手だから。



『離してください。』





宇髄「やーだ。」




『これじゃ手繋いでるみたいじゃないですか！』




宇髄「派手に繋いでるだろ。」





『私は握手をしようと 宇髄「少しだけ。」



えっ？』





宇髄「少しだけでいいから、頼む。俺はお前の何倍も、お前に会えなくて寂しい思いしたんだよ。だから許せ。」





………………ずるいってぇぇぇぇ


そんな子犬みたいな顔しないでよぉぉぉぉ！！！





『………ほんと私の事大好きですね』





宇髄「おう、好き。」





シンプルに心臓に悪い。


いじるつもりで言ってんのに素直に返してくんの辛い。









いやてか私仕事中なんだけど。


厨房に戻らなくて大丈夫かな、と思って女将さんの方を見ると、満面の笑みでウインク返された。


いや異議あり。違うんですこれには事情があって。




『あの、宇髄さん、そろそろ…』




宇髄「………」





『宇髄さん？』





宇髄「お前、ちょっとこっち寄って。」




『え？』






あまりに真剣な表情をしていたので何事かと思って、


言われた通りに宇髄さんに近寄ると、


私の首元の匂いをスンスンと嗅いだ。






するとすぐに顔をしかめた。






宇髄「なぁ。これ誰の匂いだよ。」

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