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杏奈と話していたその時、店内が少しザワつく。
『?、何?』
杏奈「え、あれ灰谷さんたち…」
『え!?なんか普通に店内座ってるけど!?VIPルームじゃないの!?』
杏奈「あれ…?いつもはそうなんだけど…」
私たちだけではなく、キャバ嬢もオーナーもボーイさんも驚いていたようだった。
ボーイ1「Aちゃん、杏奈ちゃんも、またさっきの○○さんのテーブル着いてくれる?」
『はい!』
杏奈「はーい!」
良かった、指名が入ってる。
チラリと灰谷兄弟の方へ視線を向けると、沢山のキャバ嬢に囲まれていた。
「灰谷さんだ〜、かっこいい〜。」
「いつもお世話になってま〜す♡」
杏奈「ちぇー、杏奈もあっち行きたかった。」
どうやら、皆指名を狙いたいらしい。
『(それもそっか、お偉いさんお客に取れたら評価爆上がりだもんね。)』
まぁ、灰谷兄弟たちの容姿に惹かれている人も多いような気もするが。
『○○さ〜ん!待たせてごめんね!』
杏奈「杏奈も来たよぉ〜。」
客1「お!きたきた〜、 ブランデー入れていい?」
『え!やったぁ〜、好きなだけどーぞ♡』
ボーイさんに手伝ってもらい、お酒の準備をする。
ふと、視線を感じて店内を見渡すと、また蘭さんと目が合った。
蘭「……。」
『!』
目が合う、というより、すごく見られてる。
灰谷兄弟はもうテーブルに着いていて、キャバ嬢の数人が相手をしている。しかし、それもそっちのけの様子。
こんなにテーブルが離れているのに…
私、何かしたっけ…?
杏奈「え……ねぇ、蘭さんめっちゃAの事見てない?」
視線に気づいた杏奈がコソコソ話しかけてくる。
『やっぱりそうだよね…。』
杏奈「Aテーブル行ってきたら?」
『いや無理無理無理、睨まれてるもん。』
杏奈「いやいや、違うって、ほら、見てみ?」
杏奈に言われて、恐る恐るもう一度視線を向けてみる。
蘭「……♪」
『え…』
杏奈「え!?今ウインクしたよね!?」
どうやら睨まれていたわけでは無いらしく、パチンとウインクをかまされた。
杏奈「ちょっと、何事何事?」
『ワカンナイワカンナイワカンナイ』
困惑していた私の元に、オーナーが走ってきた。
オーナー「ちょ、AちゃんAちゃん!」
『はい…?』
オーナー「灰谷さんたちから指名が入った!」
『……………何ですって……』
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名無し43687号(プロフ) - この作品が好きで何度も読み返していたのですが先程プリ小説と言うアプリで主様の作品と凄く似ている作品を見かけました主様はこのアプリ以外でこの作品と同じものを書いたりしていますかт т (9月19日 21時) (レス) id: 2b8f1abd53 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 桔梗さん» ツイステに留まらずこの作品も読んでいただきありがとうございます!作者として認知頂けるの嬉しいです…泣。更新頑張ります! (2022年2月15日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - めちゃくちゃ面白い作品誰が書いてらっしゃるんだろあと思ったらfull.様じゃないですか!驚きました!この作品もすごく面白いです!さすがとしか言いようがない、、!これからも更新楽しみに待ってます! (2022年2月15日 2時) (レス) @page40 id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 彼方さん» 彼方さんありがとうございます!!もっと楽しんでいただけるよう更新頑張ります! (2022年2月14日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年2月14日 16時) (レス) id: 753b80d584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年2月11日 22時