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オーナー「ええと、Aをご指名でよろしいですか？」
九井「おー、VIPは使えんだろうなぁ？」
オーナー「はい！勿論でございます！」
『！』
そうか、私、今月はナンバーワンだったからVIPルーム使えるようになったんだ。
『(ど、どうしよう…)』
私が戸惑っているのは、九井さんと二人きりが怖いからじゃない。九井さんよりは春千夜さんのほうが怖い。
でも……私がナンバーワンを取れたのは、蘭さんたちのお陰なのに。
『あ、あの……』
オーナー「ん？なんだ？」
どうしよう、キャストの私が断るなんて出来るのかな。
九井さんは絶対一般席なんて嫌だろうし…怒って帰っちゃうかな。それより酷いことされたりするかな。
『えっと……』
駄目だ、やっぱり言わなきゃ。
お金を返せない代わり、恩だけはちゃんと持っていなきゃ。
『ごめんなさい、私VIPルームは使えません。』
九井「………あ？」
声が震える。でも目は逸らさなかった。
オーナー「え！？Aちゃん！？、使えるようになったんだよ？だから」
『いいえ、使えません。』
九井さんの視線がさらに鋭くなる。
『私、確かにナンバーワンは取ったけど……それもこれも全部灰谷さんたちのお陰なんです。』
オーナー「！、そ、そうだけど……」
九井さんの機嫌を損ねたくないオーナーには申し訳ない。
『だから、私が初めてVIPルームを使う時は、灰谷さんたちを招待したいんです。』
九井「……」
『ただのキャストの分際で申し訳ございません。ですがご理解頂きたいのです。』
オーナーがわたわたと慌てている。
『もし気に入らなければ指名変更でもクビでもなんでも構いません。今私は、VIPルームは使えません。』
深々と頭を下げた。
握りしめた拳に力が入る。
オーナー「なっ、なんてこと言ってるんだ！お客様に対して…」
九井「分かった。」
オーナー「……え？」
九井「じゃあクビだ。」
オーナー「ええ！？」
『っ、』
私はゆっくりと顔を上げた。
九井さんはただ冷たく私を見ていた。
『……分かりました。オーナー、九井さんに別のキャストの紹介を…』
九井「……ふっ」
『………？』
今、九井さんが笑ったような気が…
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名無し43687号(プロフ) - この作品が好きで何度も読み返していたのですが先程プリ小説と言うアプリで主様の作品と凄く似ている作品を見かけました主様はこのアプリ以外でこの作品と同じものを書いたりしていますかт т (9月19日 21時) (
レス) id: 2b8f1abd53 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 桔梗さん» ツイステに留まらずこの作品も読んでいただきありがとうございます！作者として認知頂けるの嬉しいです…泣。更新頑張ります！ (2022年2月15日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - めちゃくちゃ面白い作品誰が書いてらっしゃるんだろあと思ったらfull．様じゃないですか！驚きました！この作品もすごく面白いです！さすがとしか言いようがない、、！これからも更新楽しみに待ってます！ (2022年2月15日 2時) (レス) @page40 id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 彼方さん» 彼方さんありがとうございます！！もっと楽しんでいただけるよう更新頑張ります！ (2022年2月14日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年2月14日 16時) (レス) id: 753b80d584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2022年2月11日 22時
