九井一 ページ41
.
あれから数日。
私は今日もいつも通り出勤していた。
ちょっとしたトラブルがあったあの日から、エミさんはまだお店に来ていない。
『お店、辞めるのかな。』
あんなに殴られちゃってたら、来れるものも来れないよな。
オーナー「Aちゃん!」
ふとオーナーに呼ばれて振り返る。
すると、オーナーは私に向けてクラッカーを放った。
((パンッ))
『……え?』
私は今日誕生日な訳でもないのに、何事だろうと考える。
オーナー「Aちゃん、今月の売上1位だよ!」
『え………え!?私!?』
杏奈「おめでとうA〜!」
オーナーの後ろから杏奈がひょっこりと顔を出す。
確かに今月は、蘭さんと竜胆さんのおかげで有り得ない位成績伸びもんなぁ。
『えと、ありがとうございます。』
オーナー「え!?反応薄!?」
オーナーにはビックリされたけど、私の力と言うよりは灰谷さんたちの財力である。
オーナー「ま、まぁいっか、今日もよろしく頼むよ、二人とも。」
杏奈「はーい!」
『はい。』
わざわざクラッカーを用意してくれたのに申し訳なかったかな、と思いつつもオーナーの背中を見送った。
________________
____________
________
客1「でさ、俺今日のプレゼン大成功して〜」
『すごーい!〇〇さんの努力の賜物ですね。』
客2「ごめん、こっちお酒追加〜」
『あ、私入れますよ。』
お酒に手を伸ばしたその時、ボーイさんから声がかかる。
ボーイ「Aさん、指名です。」
『あ、了解です。』
私は案内されるまま向かっていく。
『すみません、お待たせしまし……た。』
私を指名したお客さんを見て目を見開く。
特徴的な長髪。
チャイナ系統の赤い服。
『(こ、九井一!?)』
九井「ふぅん……お前が灰谷たちのお気に入り?」
『!』
彼らは同じ組織のメンバーだ。
私のことが話なり噂なりで聞こえても不思議ではない。
でもわざわざ訪ねてくるなんて…
『初めまして、千歳Aです。』
九井「……」
視線が痛い。まるで値踏みされているように頭から足の先までじっくりと見られる。
オーナー「ここの経営の灰谷さん達いるだろ?灰谷さんの同僚の方だ。」
いや、知ってます。とんでもない組織なのも知ってます。
九井「なるほどなぁ、アイツらも気に入るわけだわ。」
九井さんは面白がるように笑った。
1718人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し43687号(プロフ) - この作品が好きで何度も読み返していたのですが先程プリ小説と言うアプリで主様の作品と凄く似ている作品を見かけました主様はこのアプリ以外でこの作品と同じものを書いたりしていますかт т (9月19日 21時) (レス) id: 2b8f1abd53 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 桔梗さん» ツイステに留まらずこの作品も読んでいただきありがとうございます!作者として認知頂けるの嬉しいです…泣。更新頑張ります! (2022年2月15日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - めちゃくちゃ面白い作品誰が書いてらっしゃるんだろあと思ったらfull.様じゃないですか!驚きました!この作品もすごく面白いです!さすがとしか言いようがない、、!これからも更新楽しみに待ってます! (2022年2月15日 2時) (レス) @page40 id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 彼方さん» 彼方さんありがとうございます!!もっと楽しんでいただけるよう更新頑張ります! (2022年2月14日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年2月14日 16時) (レス) id: 753b80d584 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年2月11日 22時