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三途春千夜side


九井「お前、今日早いな。」

「おー。」


上着を脱ぎ、椅子にかける。


九井「……」


すると、九井が俺の方をじっと見つめてくる。


「…なんだよ。」

九井「腕……誰に手当てして貰ったんだ?」

「あ……」

九井「はー、お前みたいなヤツでも女デキんだな。」

「どうゆう意味だぶっ殺すぞ。」


睨んでも九井はふいと目を逸らした。


「別に、そうゆうんじゃねぇよ。」


今はまだ、だけど。


九井「は?じゃあなんだよ。」

「なんでもいいだろ、喋ってないで仕事しろ。」

九井「お前に言われたかねぇ。」


クルクルと綺麗に、丁寧に巻かれた包帯を見ると、朝のことが思い出された。


男と二人で添い寝した朝だってのに、逆にどうしたらあんなムードのない雰囲気になるだよ。
顎クッソ痛かったし。


「クク…」


駄目だ、思い出すと笑う。



九井「……お前なに一人で笑ってんだよ…気持ち悪ぃ。」

「あ!?うるせぇよこっち見んな!!」


今頃、何してんのかな。
ごろごろするって言ってたし、もっかい寝てるかもな。



「そう言えば、アイツらは?灰谷。」

九井「とっくに仕事しに行ったぞ。」

「はぁ?いつも遅刻ギリギリのアイツらが?」

九井「おー、なんか夜に用事あるんだとよ。」

「用事ねぇ……」

九井「最近、キャバクラ通ってるらしいぜ、お気に入りの子が居るって。」

「へー。」

九井「行く毎に数百万落としてるらしい。」

「え。」


アイツら一人の女に数百万?しかも一日で?


「お前それ許してんのかよ。」

九井「アイツらの自費だから、関係ねぇ。」


しかも自費だし。


九井「なぁ、ぶっちゃけ気にならねぇ?どんな子なのか。」

「どうでもいー。」


灰谷が、しかも二人して入れ込むなんてまぁよっぽど容姿が整ってるかおもしれぇ女なのかもしれないが。


「(アイツほどではねぇな。)」


とちょっと優越感に浸る。



「まぁ灰谷のことだし、どーせすぐ飽きんだろ。」

九井「まあな。」




そう言えばアイツもキャバ嬢やってるって言ってたな。

何処で働いてんのか、聞き忘れたけど。

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名無し43687号(プロフ) - この作品が好きで何度も読み返していたのですが先程プリ小説と言うアプリで主様の作品と凄く似ている作品を見かけました主様はこのアプリ以外でこの作品と同じものを書いたりしていますかт т (9月19日 21時) (レス) id: 2b8f1abd53 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 桔梗さん» ツイステに留まらずこの作品も読んでいただきありがとうございます!作者として認知頂けるの嬉しいです…泣。更新頑張ります! (2022年2月15日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - めちゃくちゃ面白い作品誰が書いてらっしゃるんだろあと思ったらfull.様じゃないですか!驚きました!この作品もすごく面白いです!さすがとしか言いようがない、、!これからも更新楽しみに待ってます! (2022年2月15日 2時) (レス) @page40 id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 彼方さん» 彼方さんありがとうございます!!もっと楽しんでいただけるよう更新頑張ります! (2022年2月14日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年2月14日 16時) (レス) id: 753b80d584 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2022年2月11日 22時

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