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『出来ましたよ。』
三途「良い匂い。」
今回も春千夜さんは運ぶのを手伝ってくれた。
『よし、いただきます。』
三途「……イタダキマス。」
本当に、ご飯食べに来たのかな。
普段ちゃんと食べれてないとか?
『どうですか?って言ってもただのシチューですけど。』
三途「美味ぇ。」
『良かった!』
春千夜さんはやっぱり良い食べっぷりだ。
モグモグと口に詰め込んで、頬っぺが膨らんでいる。
今度はリスみたいだ。
『ふふっ』
三途「……んだよ。」
『あっ、ごめんなさい…』
三途「いや、怒ってねぇけど。」
春千夜さんは物珍しそうに見ていた。
『?』
三途「初めて笑った。」
それだけ呟いて、また食べ物に視線を移す。
三途「なんで笑ったんだ?」
『いや、なんか…誰かと食べるのっていいなって。』
三途「……ふーん。」
そのままポツポツと会話をしながらご飯を食べ終えた。
三途「ごちそーさん。」
『お粗末さまです。』
食器を下げようと近づく。
『………ああっ!!』
三途「うわっ……今度はなんだよ。」
『腕、ちゃんと包装変えてませんね!?また血が滲んでる!』
三途「……お前がやれ。」
『えっ、私?』
三途「((コクン」
『あ、はい…』
私は再び救急箱を取り出した。
『失礼します。』
前あった時よりも傷口はだいぶ塞がっている。
けれど少し血が滲んでいた。
『(って……これ前私が巻いた包帯?数日経ってけるけど、ずっと同じの巻いてたのかな。)』
なんてことを考えながら消毒をして、ガーゼをひく。
三途「おい。」
『はい?』
三途「そのネックレス、お前のか?」
私は家では普段着だし、ブランド物なんて持っていないから、浮いて見えたのだろう。
『違います、貰い物です。』
三途「誰から?」
これは、名前を出すのは不味いよね…?
『えっと…お客さんです。』
三途「お客サン……」
春千夜さんは訝しげにネックレスを見ていた。
そんなに変かな。
三途「お前何の仕事してんだ?」
『キャバ嬢ですよ。』
三途「あー、なるほどな。」
すると興味は無くなったようでふいとそっぽを向いた。
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名無し43687号(プロフ) - この作品が好きで何度も読み返していたのですが先程プリ小説と言うアプリで主様の作品と凄く似ている作品を見かけました主様はこのアプリ以外でこの作品と同じものを書いたりしていますかт т (9月19日 21時) (レス) id: 2b8f1abd53 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 桔梗さん» ツイステに留まらずこの作品も読んでいただきありがとうございます!作者として認知頂けるの嬉しいです…泣。更新頑張ります! (2022年2月15日 23時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - めちゃくちゃ面白い作品誰が書いてらっしゃるんだろあと思ったらfull.様じゃないですか!驚きました!この作品もすごく面白いです!さすがとしか言いようがない、、!これからも更新楽しみに待ってます! (2022年2月15日 2時) (レス) @page40 id: cf40087a4e (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 彼方さん» 彼方さんありがとうございます!!もっと楽しんでいただけるよう更新頑張ります! (2022年2月14日 18時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年2月14日 16時) (レス) id: 753b80d584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年2月11日 22時