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花束を君に2 ページ49

無一郎side


『ただいま戻りました。』



遂に、遂に、彼女の声が聞こえた。


今か今かと待っていた僕は急いで玄関へと走る。




「A!!」




振り返った彼女は、数週間前とは変わらぬ美しい様子でこちらに微笑んだ。

僕の大好きな、笑顔。



『ふふ、ただいま、無一郎くん。』



「!……へへ、おかえり。」




彼女に抱きつこうとしたその時、彼女の後ろにはもう一人の影があった。



「よもや!時透少年!久しいな!」



煉獄さんだった。



「!、煉獄さん。」



抱きしめようとした手を慌てて引っ込める。




「任務、お疲れ様。」



「ああ、ありがとう。」



『煉獄さん、ありがとう、わざわざここまでおくってくれて。』



「はは!構わないさ。」




こちらもニコニコといつもの眩しい笑顔だった。


だけれど何だろう。



変だ。嫌な予感がする。




「じゃあ、そろそろ俺はお暇するとしよう。報告もあるしな。」



『ええ、本当にありがとう。』




煉獄さんは彼女の頬に手を伸ばした。


そして、頬をするりと撫でる。




「…!!」




ドクンと心臓が脈打った。


煉獄さんの、彼女を見つめる目が物語っているような気がする。


煉獄さんが誰かに向けてそんなにも慈しむような目をしているのを見たことがなかった。




しかし次の瞬間、僕はもっと衝撃を受けることになる。


急いで彼女を見た。穴のあくほど見た。



煉獄さんに触れられて、少し薄紅色に色ずく頬。

優しい視線。






「(嘘……だよね。)」

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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月16日 9時) (レス) @page49 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうこ(プロフ) - すごく面白かった!これからも頑張って下さい! (2022年3月15日 17時) (レス) id: dd7da01f9b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (2021年5月16日 3時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年4月21日 12時) (レス) id: ea401d31d9 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - mikittyさん» お待たせしました、こちらの方もこれからペース上げて頑張ります! (2020年12月20日 20時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2020年1月27日 23時

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