片隅の花でも３ ページ34
ふいと辺りを見渡す。
お客にとれそうな人を見定めるのだ。
『(あの人、上質な着物ね…。)』
狙いが決まれば声をかけてみる。
『そこの旦那、ちょいと遊んでおくんなまし。』
男1「おやおや！こりゃあとんでもねぇべっぴんさんだなぁ！どれどれ…！」
誘いに乗った。
近づいてきた旦那に煙管を渡す。
その視線は十分に熱い。
よし、お客にとれそうだ。
旦那と話していると、ふと視線を感じる。
大衆の視線ではなく、もっと鋭い視線だ。
感じる方へ視線をやると
そこには見知った顔がいた。
『あらあら、宇髄さんではありませんか。』
「よお！派手に久しぶりだな！」
宇髄さんはひらひらと此方に手を振り、人混みの中を進んでくる。
人は多いものの、彼の銀髪は目立つ。
宇髄さんは周りに聞こえぬようこそこそと話した。
「っはは！潜入とは言ったものの、派手に似合ってんじゃねぇか。」
『ふふ、これでも玄人ですから。』
くすくすと笑い合う。
私を見て面白がるように笑っているが、
きっと様子を見に来てくれたんだろう。
「あ、それ。」
ふと、彼は簪を指さした。
『ええ、初めて貴方に会った時貰った簪です。赤くて綺麗で、評判がいいんですよ。』
そう言うと、得意げに笑う。
「っはは！そりゃもちろん俺の美観で選んだからな！」
確かに、簪の真っ赤な彼岸花は
彼の好きそうな派手さだ。
不意に、宇髄さんは格子越しに私の手を引っ張った。
突然の衝撃に驚く。
驚く私を気にするでもなく、彼は指を絡ませた。
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月16日 9時) (
レス) @page49 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうこ(プロフ) - すごく面白かった！これからも頑張って下さい！ (2022年3月15日 17時) (レス) id: dd7da01f9b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか？ (2021年5月16日 3時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2021年4月21日 12時) (レス) id: ea401d31d9 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - mikittyさん» お待たせしました、こちらの方もこれからペース上げて頑張ります！ (2020年12月20日 20時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2020年1月27日 23時
