お館様2 ページ18
『あの、お館様、』
「?、どうしたんだい?」
『私に、囮をやらせてください。』
「!」
私が吉原に潜入すれば、鬼舞辻無惨や童磨さんだって気づくだろう。
何か鬼殺隊の手がかりになるかもしれない。
御館様は、驚きつつもいつもの穏やかな顔で笑った。
そして、きっぱりと言った。
「それはだめだよ。」
『どうしてでしょうか。』
「君は剣士ではない。そんな華奢ではとても荷が重いよ。ましてや
君は今、上弦やあの鬼舞辻無惨とも接触をとった。
それがどれだけ危険な事か、わかるだろう。」
小さな子を諭すような、どこまでも優しい声だった。
『私が鬼殺隊に買われた理由。
それは、鬼の手がかりを掴めるからです。』
「!」
『私は、私の本来の役目を果たしたいのです。』
鬼殺隊のためになるのならそれでいい。
たとえ、鬼の手がかりが掴めなくても、無駄死にになったとしても
ダメ元の捨て駒だったと思えばいい。
「Aさん、少し落ち着いて。
確かに君ならば吉原への潜入はいとも簡単だが、鬼というのは思う程甘くないよ。
君は今まで喰われたことは無かったが、理性のない鬼と一対一で遭遇するような事があればもう終わりなんだよ。」
わかっていた。
それでも諦めなかった。
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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月16日 9時) (レス) @page49 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうこ(プロフ) - すごく面白かった!これからも頑張って下さい! (2022年3月15日 17時) (レス) id: dd7da01f9b (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (2021年5月16日 3時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年4月21日 12時) (レス) id: ea401d31d9 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - mikittyさん» お待たせしました、こちらの方もこれからペース上げて頑張ります! (2020年12月20日 20時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2020年1月27日 23時