不安 ページ10
不死川さんの屋敷をあとにして、無一郎くんの屋敷へ向かう。
途中まで、無一郎くんは何も喋らないでいた。
だから私も話しかけないでいたが、ついに無一郎くんは口を開いた。
「…不死川さんと、仲良くなりすぎじゃない？」
『？、そうかしら。まぁ初日に比べたらね。』
不死川さんと初めてあった日刀を向けられた、なんて言ったらどんな反応するかしら。
無一郎くん、何をしだすか分からないわね…
気になるけど、絶対言えないわ。
「…あーあ、もう絶対遠方の任務なんて行かない。」
『どうして？』
「Aを誰かにとられちゃうから。」
さっきは怒っていたが、やっぱり弟みたいに可愛い無一郎くんだ。
『ふふ、私のこと、心配してくれてるの？』
「うん、そうだよ。すぐふらふらどっか行かないでよね。」
ふふ、こんな可愛い子を置いて居なくなったりしないわよ。
それよりも
無一郎くんのほうが私は心配だった。
毎日があんまりに楽しくて温かいから
たまに忘れてしまいそうになる。
彼が才を持っているのは知っている。
でも、もし私のせいで上弦に遭遇したら…？
そんな不安がふとよぎる。
.
ああ、いけないわね私ったら。
吉原をでてから、だいぶ彼らに感情移入しているようだ。
幸せであればあるほど、不幸が怖くなる。
考えたこともなかったわ。
＿＿＿＿＿＿＿＿失ったらどうしよう
なんて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1577人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります！コメントありがとうございます！！ (2020年1月25日 16時) (
レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです！ 更新頑張ってください！！ (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました！続きを楽しみにしてます！ (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：full.
| 作成日時：2020年1月6日 21時
