昼店3 ページ38
『ふふ、じゃあお言葉に甘えてそうさせて貰いますね。』
「おいお前、何笑ってやがんだァ。」
『ふふっ、ごめんなさい、面白くて。』
「あ"?何がだよ。」
『だって、助けてくれた時の不死川さんの顔がとっても怖くて。』
「てめぇぶっ飛ばすぞ。」
さっきの光景を思い出す。
不死川さんの顔、怖かったなぁ。
鬼と遭遇したばかりなのに出かけだ私のことを、心配して来てくれたのだろうか。
改めて彼の優しさに触れた。
本当に、どこまで面倒見がいいんだろう。
強面で、不器用な彼が
こんなに優しい人だって、一体どれくらいの人が知ってるのかしら。
あったかくて、くすぐったい。
「おら、置いてくぞォ。」
スタスタと先を歩く彼を追いかけて横に並ぶ。
『ねぇねぇ、こうしてたら恋仲だと思われるかしら。』
「あ"ぁ?何変な事言ってやがる。」
『あら、釣れないわね。私のこと心配して来てくれたんじゃないの?』
「あーあ。やっぱりどうしようもねぇ馬鹿女だったわ。」
『それはひどい言い草ね。』
その日は二人で町を歩いた。
ご丁寧に不死川さんは家まで送ってくれた。
また助けられちゃったなぁ。前は鬼に襲われたんだっけ。
初めて会った時よりもずっと距離が近くなった気がして、恥ずかしくて嬉しかった。
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full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります!コメントありがとうございます!! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです! 更新頑張ってください!! (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!続きを楽しみにしてます! (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作成日時:2020年1月6日 21時