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鬼舞辻無惨6 ページ26

男は私を殺すことを決めたらしい。




私の方に手を伸ばしてくる。









ああ、殺られる。





そう思った時だった。









.









「お客様、包装が終わりましたよ。」






男の背中越しに麗さんの声が聞こえた。





男は麗さんに届かないくらいの小さな舌打ちをして振り返る。








「月彦さん?どうしたの?」







「お客様に珈琲をお出ししたんだ。待ち時間にと思ってね。」






「あら、ありがとう。」







男は「月彦」さんに戻っていた。


先程の鬼の姿とは違う。





廊下で話した時の彼だ。







『(た、助かった…?)』







月彦さんは足早に部屋を出ていった。



その背中を唖然と見つて、安心して力が抜けた。





「お客様?どうなされました?」





『あ、いえ大丈夫です。包装、ありがとうございます。料金はここに。』





「毎度ありがとうございます。玄関までお送りしますよ。」






麗さんと部屋を出た。









一口も手をつけなかった珈琲は、もう湯気は立っていなかった。

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full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります!コメントありがとうございます!! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです! 更新頑張ってください!! (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!続きを楽しみにしてます! (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作成日時:2020年1月6日 21時

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