鬼舞辻無惨4 ページ24
「お前のことだろう。」
ついにこの男は核心をついた。
もう何もかも知っているらしい。
そうとなればもう悪あがきは無しね。
残念だけど、あなたの揺さぶりに動揺するほど
私、安くないのよ。
「変な言い訳はするなよ。俺はもう全て知っている。」
『ええ、どうやらそのようね。大丈夫よ。
私も野暮な無駄話は嫌いなの。』
「ふん、物分りが良いな。」
男は私の首を掴んだ。
だが、"まだ"手に力は入っていない。
いつでも私を殺せるようにしている。
「花魁の次は鬼殺隊になったのか?」
『いいえ、そんな大層なものではありませんよ。』
「お前はつくづく可哀想な女だな。」
『よく言われます。そう見えます?』
「ああ、お前は哀しいやつだ。花のようにな。
一人では動けないし、水が無ければ死ぬのだ。」
『ああ確かに、そうですね。』
互いに表情を変えず、目は絶対に逸らさない。
逃さないよう、見くびられないよう。
男はまだ私の首を掴む手に力を入れない。
1577人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります!コメントありがとうございます!! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです! 更新頑張ってください!! (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!続きを楽しみにしてます! (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:full. | 作成日時:2020年1月6日 21時