鬼舞辻無惨3 ページ23
『どうしたのですか?月彦さん。』
「どうやら包装には少し時間がかかるようなので、珈琲をお持ちしました。」
『あら、お気遣いありがとうございます。』
私の前のテーブルに珈琲が置かれる。
またもや、嫌な予感だ。
「貴方様は使用人として働いて居るのですか?」
『ええ、そんなところです。』
「なんだか勿体ないですねぇ。こんなに綺麗な方なのに。」
『まぁ、口が上手ですのね。』
「冗談ではありませんよ。________まるで花魁のように綺麗です。」
ピクリと指が反応する。
偶然…?にしては出来すぎている。
もしかして
この男
私の存在を認識していた?
だとしたら
もしそうだとしたらこの状況はかなり不味い。
「お客様、知っていますか?吉原の街に、花のように綺麗な花魁が居たのです。」
『へぇ、知りませんでしたね。』
「美しさに加え、教養もきちんとしていましてね、
私もひと目お目にかかりたいと思っていたんです。
.
ですが
.
残念ながら、少し前に鬼殺隊に買われたらしいんです。」
『!』
この男、どこまで知っているの?
どこから情報を?
いや、まずそれは後だ。
「まさかこんな所でお会い出来るとはねぇ。」
声のトーンが変わった。
月彦さんは形相を変えた。
先程とは別人のように。
目は真っ赤に赤く染まり、ニタリと上がった口角からは鋭い牙が顔を出す。
足の先から頭まで悪寒が走る。
「ねぇ?鬼殺隊に買われたA花魁さん。
お前のことだろう。」
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full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります!コメントありがとうございます!! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです! 更新頑張ってください!! (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!続きを楽しみにしてます! (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作成日時:2020年1月6日 21時