吉 原 の 花 ２ [鬼滅の刃]

熱い温度４ ページ16

それからご飯を食べさせ、薬を飲ませた。


もうだいぶ元気そうだが、今日はまだベッドに横になっていてもらうことにした。




『そういえば、炭治郎くんたちがお見舞いに来たんですよ。』




「そうなのか！ありがたいな！！

はやく復帰して任務を頑張らねば！！」




きっと明日にでも、彼は任務に戻るのだろう。

そうだ、彼に伝えておかなければ。





『煉獄さん、どうか一つ約束してください。』






「む？なんだ？」







『お願いですから、無理はしないでください。

また今回みたいなことがあったら怒りますからね。』




彼は目を見開いて、それから笑った。





「よもや、Aからそんなに心配してもらえるとは、嬉しいものだな。」





『煉獄さん、私真剣なんですよ？

頑張っている貴方は好きですが、無理をされるのは嫌です。』






そうだ。頑張り屋な彼だから余計心配だ。

彼自身、一生懸命になりすぎて

自分の不調に気づかないことだってありそうで。





その時は、私が支えなくちゃ。



貴方は私にとって

とっても大事な人なんだって、今回の事で嫌という程自覚させられたのよ。






煉獄さんは深く頷く。






「あぁ、約束しよう。もう君に心配かけるようなことはしない。」






『何か具合が悪くなったらすぐ言ってくださいね。』






「あぁ、その時はすぐ君を頼ることにしよう。」






『ふふ、いつでも準備は万端ですよ。』





「それは心強いな！！」







煉獄さん、本当にどうか無理だけはしないで。





私、そろそろまた新しい感情を知ったみたい。






失うことが怖く感じるようになったの。






なんだか厄介な感情だけど、






きっと大切なものがあるって証拠だわ。






.









ありがとうね、煉獄さん。

弱音→←熱い温度３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す