他人の見え方 ページ2
ある日、屋敷に伝達が来た。
遠方の任務で無一郎くんは数週間の間屋敷を空けることになったのだ。
しばしば上弦の鬼と接触している私にとって、柱が居ない屋敷に居るのはとても危険な状況であるというお館様の判断で
私は風柱様の屋敷に、無一郎くんが留守の間だけ居ることになった。
さっそく今日から住まわせてもらうため、風柱の不死川 実弥という方に挨拶にうかがう。
『もしもし、失礼します。蓮凪Aです。
お館様からお話は聞いていますでしょうか。』
戸の前から声をかける。
「あァ、聞いてる。入ってこい。」
指示通り部屋に入って、不死川さんと対峙するように座る。
傷だらけの男だった。
初めてお会いするが、声のトーンと目つきから察するに、あまり歓迎な雰囲気ではないようだ。
「お前が………蓮凪A…。」
不死川さんは私を頭の先から足の先までジロジロと見る。
だが、こんなことで動じてはいけない。
『怪我の手当てや、家事のお手伝いは出来る限りを尽くします。自由に使ってください。』
不死川さんを真っ直ぐ見つめ言う。
「いらねェんだよォ、そんなもん。」
.
劈くような低い声が聞こえたその瞬間、
首元に何か冷たい感触があった。
.
不死川さんの刀だった。
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full.(プロフ) - 彼岸花...さん» とっても励みになります!コメントありがとうございます!! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花... - すごく面白いです! 更新頑張ってください!! (2020年1月25日 15時) (レス) id: 7685bdfe15 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ゆいさん» 温かいコメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年1月16日 0時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 面白くて一気読みしてしまいました!続きを楽しみにしてます! (2020年1月15日 23時) (レス) id: 67d27ac634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作成日時:2020年1月6日 21時