愛しい小鳥に白薔薇を２【名探偵コナン】

第６１羽 ページ15

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あれから、平次君も加わってポアロに行くことになった。

『平次君は大阪から来たの？』

「そうやで。」

『旅行？』

「あっ、いや…」

平次君は言葉を濁した。旅行という訳ではないのかな？

「平次兄ちゃんは探偵をやってるんだよ！事件の捜査でこっちに来てたんだって！」

『へぇ！凄い！まだ高校生なのに！』

お仕事としてやってるのかな？探偵なんて珍しいと思うんだけど。

「あはは、西の名探偵なんてゆうて、結構有名やで？」

「やめろって…」

コナン君が呆れ顔で平次君を見上げた。2人は本当に仲が良いらしい。それにしてもコナン君の友達は一癖も二癖もある人が多い気がする。一体どんな繋がりなのか…

『わっ、』

そのとき、段差に躓いて身体が前に傾いた。

「お姉さん！」

「っ、」

ポスッと私は平次君の腕に収まる。
転ぶ1歩手前で平次君が受け止めてくれた。

「あっぶな。」

『びっくりした……ありがとう平次君。』

「も〜お姉さん大丈夫？」

恥ずかしい。20歳にもなってコケて、しかも小学生に心配されるなんて。

『大丈夫…』

心の何処かに傷を受けながらも私たちは再び歩き始めた。

「にしても姉ちゃん華奢やなぁ。退院したばっかりなんやろ？大丈夫なん？」

『平気平気。』

「そんな顔してよく言いますわ。」

平次君は私の顔をまじまじと見てため息をついた。

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