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第57羽 ページ11

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『何故かお客さんのフロアじゃなく、スタッフフロアに爆弾が仕掛けられていたのは……この社長1人を殺すための計画的犯行…?』

「も、もしそうだとしたら、あんなに幾つもの爆弾が仕掛けられていたのは…?」

「この社長に強い恨みのある人の犯行で…この社長が大事にしていた水族館ごと全部破壊するつもりだった…」

高木さんの問いかけに、コナン君が答える。
それなら、わざわざフィボナッチ数列を使ってまで建物の構造に合わせた爆弾の配置をしていたのにも納得がいく。

シーン、と、凍りついたように病室内は静まり返る。

「おいおい……犯人はどんなイカレ野郎だよ。」

「それについても気になることが…」

松田さんの声に、再び佐藤さんはパソコンの画面をいじり、今度は違う写真を映し出した。

「この人は…?」

「監視カメラに映っていたんですが、今日水族館内の爆弾の仕掛けられた位置を回っていた怪しい女性です。従業員の制服を着ていないのに、スタッフフロアを彷徨っていたようで…」

私もその写真に目を通す。そして思わず声を上げた。

『えっ』

その監視カメラの写真の女性を凝視する。
間違いない、この人って……

「お姉さん?どうしたの?」

『私、この人見た。』

「「えっ!?」」

「み、見たって!?」

皆が勢いよく振り向く。
今日一の大声で高木さんに詰め寄られた。

『女子トイレから出た時……通路でぶつかっただけなんですけど…』

「それ、間違いないの!?」

『うん…この人だったよ。てか、近いよ、コナン君。』

皆顔を更に真っ青に染める。

「お姉さん……ことごとく巻き込まれ体質というか……」

「お前……殺されたりしなくてよかったな……」

『たっ、確かに…』

その犯人と言葉を交わしてたかもしれないわけで…つくづくゾッとする。

「他の従業員はこの怪しい女性に気が付かなかったの?」

コナン君は画面を見つめながら問う。

『水族館が混んでたせいか、私が迷い込んだ時も従業員には会わなかったよ。』

「…兎に角、改めてこの女性について調査が必要ですね……」

佐藤さんは警部に電話を返す。恐らく容疑者はこの人に絞られたのだろう。

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only07(プロフ) - ベルモットとオリヴィアちゃんが幸せになってほしいです……! (1月14日 20時) (レス) @page45 id: 621931103c (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 続きが気になりすぎて眠れません🥺更新待ってます!!!! (12月11日 21時) (レス) id: 3161f0695a (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - とても好きです…🥹 (11月26日 22時) (レス) @page43 id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - あああああああ好きです (9月16日 19時) (レス) @page45 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - ベルさん» ほんとですか!泣長ったらしいお話ですが付き合っていただけたら嬉しいです!コメントありがとうございます! (6月19日 1時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2023年3月10日 20時

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