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あれから、黙々と作業は進んでいた。


『よし……仕分け終わりましたよ。』

九井「お、早いな、サンキュー。」

『他にやることあります?』

九井「うーん……こっちのも頼みたいけど、まだ俺が終わってないから、ちょっと待っててくれるか?」

『分かりました。……ちょっとキッチン借りてもいいですか?』

九井「おう。置いてある菓子とかは好きに食べろよ。」

『ありがとうございます。』


私はキッチンに向かい、マグカップを用意してコーヒーを入れた。
置いてあった小さなトレイにコーヒーといくつかのお菓子を乗せて運ぶ。


『九井さん、どうぞ。』

九井「!……これ…」

『ブラックで大丈夫ですかね?』

九井「……ああ、ありがとう。」


九井さんは着けていた眼鏡を外してコーヒーを見つめていた。


『………どうしました?』

九井「……いや、なんか感動して…」

『ふふっ、お疲れなんですね。』


九井さんはコーヒーをゴクッと飲む。
そして、ふぅ、と一息ついた。


九井「はぁ……本当に部下に、いや秘書に居て欲しいくらいだ。」

『あはは、大袈裟ですね。』

九井「本当にならねぇ?」

『私に務まるかなぁ〜。』

九井「俺的には居てくれるだけで助かるけど。」


そんな言葉をかけてくれるなんて、やっぱり優しいなぁ。


『九井さんも程々に休憩しないと、体壊しちゃいますよ。』

九井「分かってるけど、やってもやっても終わらなくてな…」

『あ、そうだ!私マッサージとかやりましょうか!』

九井「え、マッサージ?」

『はい!私得意ですよ!』

九井「…でも、良いのか?Aが疲れねぇか?」

『全然!むしろ体力が余って困ってましたから。お力になれることやらせてください!』

九井「じゃあ、ちょっと頼もうかな。」

『はい!』


私は座っている九井さんの後ろに回った。

.→←九井の気持ち



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ただつ(プロフ) - 東リベ自体は読んでなかったのですが、この作品を読んで興味湧いてきました^ ^ 最高におもしろいです! (3月9日 11時) (レス) @page47 id: bb369dedc9 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - もう大好き過ぎて一気読み確定でした(т-т)!!更新楽しみです! (12月16日 23時) (レス) @page47 id: d68f8df98a (このIDを非表示/違反報告)
るか - 突然すみません、プリ小説でとても似ている作品を見たのですが、プリ小説でも同じ作品を書かれていらっしゃるんですか? (12月15日 21時) (レス) id: 55d8563b32 (このIDを非表示/違反報告)
SELENE(プロフ) - 一気に読ませていただきました!夜中なのに目がギンギンです笑素敵な作品、今後も応援させてください。 (12月13日 2時) (レス) @page47 id: 9bbf4db66c (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - かなさん» かなさんありがとうございます!!応援にすっっごく励まされます!頑張ります!! (11月19日 22時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2022年12月5日 2時

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