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ボーイ1「こちら、ご案内致します。」
嬢1「シャンパンお願い〜。」
ボーイ2「こちらご注文のカクテルです。」
今日も店内は騒がしかった。やはり金曜日は凄まじい。
ただ、店内がいつも以上に忙しないのには理由があった。
ボーイ3「こちら、お持ち致しました。」
黒崎「ああ、ありがとう。」
店内の1番大きなテーブルに客の人数に対しキャバ嬢が多く集まっている。
黒崎社長が居る席だった。
黒崎社長というのは、世界にも進出している有名な化粧品会社の社長である。
どういう訳かうちのキャバクラを急に訪れ、オーナーもキャストも軽くパニックを起こしたが精一杯の接客に励んでいた。
杏奈「わぁ、ほんとにテレビで見る黒崎社長だ。」
別の卓に着いていた私と杏奈はその様子を見ていた。
身なりが良くて、いわゆるイケおじという部類。
『あんな有名人が来るなんてびっくりだね。』
杏奈「だよね。でも太客すぎ〜。」
杏奈の言う通り、黒崎さんは流石というか何と言うか、恐ろしく羽振りが良くて、初来店だと言うのにもう既に数百万を使っていた。
杏奈「お金を水に流すように使っていく……」
『世界レベルの方は違うんだね…』
キャッキャと盛り上がる中央席は、他のお客さんからも注目を浴びていた。
客1「あれって……テレビに出てる人だよね…?」
『ですね。』
客2「ひゃ〜、凄いじゃん、あのやり手の社長でしょ?」
『そんなこと言って〜、〇〇さんも凄いビジネスマンなのに。』
客2「あははっ、黒崎社長みたいな人には及ばないよ〜。」
お客さんにお酒を継ぎながら、話を盛り上げる。
すると、また中央の卓がわあっと盛り上がった。
『(黒崎さんっていう方、トークも上手いのかな。)』
あんな様子では、嫌でも視線が向いてしまう。
すると、ちらりと見た拍子に黒崎さんと目が合ってしまった。
『あっ』
ただ目を逸らすのも無愛想かと思って微笑む。
黒崎さんはすぐに顔を逸らした。
『びっくりした…』
継ぎ足したお酒をお客さんに渡してまた会話をしていると、一人のボーイさんが近づいてくる。
ボーイ1「Aさん、指名です。」
『はい、どちらですか?』
ボーイ1「黒崎様です。」
『えっ』
再び驚いて中央席を見ると、黒崎さんに微笑み返され、手招きをされた。
『わ、分かりました。』
オーナーに目線で圧をかけられながら恐る恐る中央席へ向かう。
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full.(プロフ) - ゆきさん» うわあああ嬉しすぎます!(´TωT`)この作品を選んでくれてありがとうございます!更新も頑張ります! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても素敵な作品をありがとうございます!面白くて一気に読んでしまいました!1番好きな作品です…♡作者様のペースで更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2022年7月15日 21時) (レス) @page49 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 更新してください (2022年7月12日 19時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 早く更新してほしいです (2022年7月4日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年4月15日 0時