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昨日はあのままお店をバックレちゃったし、一応オーナーに訳を説明しに行こうと店内に入った。
すると中に居たのは数人のスタッフとオーナーの他に、杏奈も一緒だった。
『あ……こ、こんにちは。』
杏奈「!!…A!オーナー!A帰って来た!」
私に気づくなり立ち上がって杏奈は大騒ぎする。
杏奈「どこ行ってたの!?心配してたのに何の連絡もなしに!」
『ごめん……ちょっと色々あって……』
オーナー「!、帰ってきたか!どうしたんだ一体?」
無断欠勤なんて初めてだったとは言え、こんなに驚くだろうか。むしろ怒られるかと思っていた。
オーナー「昨日灰谷さんからAちゃんのことは休ませると連絡があったっきりなにも説明がなくて…」
あー、なるほど。
『それが……昨日は栗木田さんとの同伴の予定だったんですけど、途中でホテルに連れ込まれてしまって…』
杏奈「はぁ!?アイツやっぱり!!」
オーナー「こらこら、落ち着きなさい。」
杏奈「落ち着いてなんて居られませんよ!!くそー!杏奈がぶん殴ってやるんだから!!」
『ちょ、待って杏奈。何もされてないから。途中で蘭さんと竜胆さんに助けられて、昨日はそのまま泊めてもらったんです。トラブルがあったとはいえ…連絡も無しに、本当にすみませんでした。』
深く頭を下げる。
杏奈「無事でよかったぁ。」
相当心配していたのか、杏奈は涙目になって抱き着いてくる。
オーナー「ふぅ……本当だ、何事もなくて良かったよ。でも次何かあったらせめて、連絡くらい寄越しなさいね。」
『はい…』
オーナー「その……」
『?』
オーナー「灰谷さんたちの方は……本当に大丈夫だったのか?」
そうか、オーナーは少なくとも、灰谷さんたちが"そういう"界隈の人だっていうのは知ってるのかもしれない。
『はい、大丈夫ですよ。』
オーナー「そ、そうか……凄いな君はほんとに。」
私も今生きてる自分が凄いと思います…
オーナー「今日は少し休むかい?」
『いえ、全然元気なんで、昨日の分も含め働かせてください。』
杏奈「え……本当に大丈夫?」
『うん、心配かけてごめんね杏奈。』
杏奈「ううん…でも疲れたらすぐ言うんだよ。」
『ありがと。』
オーナー「じゃあ……開店まで時間はあるし、少し休んだら入ってくれるかな。」
『はい!』
やっぱりここが落ち着くなぁと、しみじみ思いながら今日の仕事の準備に取り掛かった。
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full.(プロフ) - ゆきさん» うわあああ嬉しすぎます!(´TωT`)この作品を選んでくれてありがとうございます!更新も頑張ります! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても素敵な作品をありがとうございます!面白くて一気に読んでしまいました!1番好きな作品です…♡作者様のペースで更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2022年7月15日 21時) (レス) @page49 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 更新してください (2022年7月12日 19時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 早く更新してほしいです (2022年7月4日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年4月15日 0時