検索窓
今日:67 hit、昨日:97 hit、合計:644,911 hit

. ページ23

.



外に出ると、もう既に車は用意されていた。それと運転手さんも。


マイキー「乗って。」


私が乗ると、万次郎さんも続いて乗ってくる。


『ま、万次郎さんも…?』

マイキー「……なに、嫌なの?」

『いやっ、そういう訳ではなく…まだ会合の途中だったので…』

マイキー「別にいい。」


いいんだ……春千夜さんが仕切るのかな?


マイキー「住所は。」

『あ…〇〇の____です。』


教えてはいけない気がして、私は咄嗟に店の住所を言った。


マイキー「出せ。」


そのまま車は出発する。


マイキー「……」

『……』


私は再び気まづい空気に飲み込まれることになった。
私普段どんなこと喋ってたっけ…


『あ……そうだ、お借りした服ですけど……』

マイキー「……」

『蘭さんと竜胆さんとか、たまにお店にいらっしゃるのでその時にお返ししますね。』

マイキー「いや、いい。」

『え?』

マイキー「後で俺が取りに行くから、いい。」

『…………え』


それってつまり、会うのは今日が最後ではないということ?


『め、面倒じゃないですか?』

マイキー「別に。」

『そう……ですか…』


どうやら私の苦難はまだ続きそうな予感がした。


男1「到着しました。」

マイキー「………」


そうこうしているうちに店に着いたらしく、運転手さんがドアを開けてくれた。


マイキー「これ……店じゃん。」

『はい…』

マイキー「Aの家じゃない。」

『あ、大丈夫ですよ。お店に用がありましたし、家も近いので。』

マイキー「………そう。」


万次郎さんはちょっと不服そうな顔をした。


『泊めて貰って、朝食まで頂いて、ありがとうございました。』

マイキー「うん……またね。」


私はぺこりと一礼して車を見送った。


『"またね"か……』

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (691 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2862人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

full.(プロフ) - ゆきさん» うわあああ嬉しすぎます!(´TωT`)この作品を選んでくれてありがとうございます!更新も頑張ります! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます! (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても素敵な作品をありがとうございます!面白くて一気に読んでしまいました!1番好きな作品です…♡作者様のペースで更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2022年7月15日 21時) (レス) @page49 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 更新してください (2022年7月12日 19時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 早く更新してほしいです (2022年7月4日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2022年4月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。