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『ん……』
ふっと目を覚ますと、外はもうだいぶ明るく日が差していた。
目をちらりと動かし時計を見ると、もう9時をまわっていた。
万次郎「……」
腕の中の重みに目をやると万次郎さんはまだスヤスヤと眠っている。良かった、ちゃんと眠れたみたい。
朝までこの体勢だったのかな。
万次郎「んん……」
『あ。』
腕の中でモゾモゾ動き出す。そしてついにパチッと目を開けた。
『おはようございます、万次郎さん。よく眠れました？』
万次郎「……」
万次郎さんはポカンとしてこちらを見ていた。
万次郎「今……何時…？」
『えっと、9時5分です。ちょっと寝すぎちゃいましたね。』
万次郎「え……ほんとに？」
『本当ですよ。言ったでしょ？きっと自然に朝を迎えられるって。』
まだびっくりした様子ではあったが、目の下のくまは以前より良くなっていた。
万次郎「悪夢、見なかった。」
『良かったですね。』
万次郎「Aすごい。」
『私はなんにも凄くないですよ。』
基本無表情だけど、万次郎さんの顔が心做しか嬉しそうに見える。
万次郎さんも起きた事だし、ベッドから出ようと身体を起こすと、万次郎さんは慌てて私の腕を引っ張った。
万次郎「どこ行くの。」
『そろそろ起きないと。』
万次郎「まだ良いじゃん、予定ないんでしょ。」
『そうですけど…さっきから私のスマホがすごい鳴ってるので…』
万次郎「……」
万次郎さんは不服そうに私を離した。
私はカバンからスマホを取り出して画面をタップする。
すると恐ろしい量の通知が来ていることに気づいた。
メッセージが数百件、不在着信の量も半端ではない。
『あぁ……寝る前に連絡入れておけば良かった……』
蘭さんや竜胆さん、春千夜さんに加え、話を聞いたのか九井さんからも心配する連絡が来ている。
『万次郎さん、私ちょっと電話かけてきます。』
万次郎「………誰に。」
『えっと……』
これは、答えて大丈夫なのだろうか。
なるべく差し障りのないように…
『蘭さんです。昨日連れてきてもらったまま何も連絡してなかったので…』
万次郎「……分かった。」
なんとか切り抜けて私は部屋の外に移動した。
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full.(プロフ) - ゆきさん» うわあああ嬉しすぎます！(´TωT｀)この作品を選んでくれてありがとうございます！更新も頑張ります！ (2022年7月16日 10時) (
レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 天然水さん» コメントありがとうございます！ (2022年7月16日 10時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても素敵な作品をありがとうございます！面白くて一気に読んでしまいました！1番好きな作品です…♡作者様のペースで更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2022年7月15日 21時) (レス) @page49 id: cff8d00b59 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 更新してください (2022年7月12日 19時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - 早く更新してほしいです (2022年7月4日 7時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2022年4月15日 0時
