絆されて ページ5
アズールside
((カリカリ…))
ペンを走らせる音だけが僕の部屋にこだましていた。
ラウンジの書類整理の途中だった。
「はぁ…」
メガネを外し、目頭を抑える。
書いてばかりいては疲れるものだ。
しかし目の前には書類の束。
まだまだ掛かりそうだな。
((コンコン))
その時、誰かが部屋をノックした。
「はい、今出ます。」
((ガチャ…))
ドアを開けると、そこにはニコニコとしたAさんが立っていた。
『アズール！((ｷﾞｭｯ』
扉を開けるなり彼女は僕に抱きつく。
「え、Aさん！？」
驚きつつも、しっかりと受け止めた。
『えへへ〜、来ちゃった。』
いたずらっ子のように笑った。
「もう…また、ですか。」
彼女は時々、連絡も無しに僕の部屋を訪れる。
人の用事もお構い無しだ。
『ね、上がってもいい？』
可愛らしく上目遣いをする。
ダメだ、甘やかしてはいけない。
また僕だけ惨めになるんだぞ。
そう思いながらもドキドキと心臓が跳ねる。
「だ、ダメです。」
よし、よく言ったぞ僕。
『えー、なんで？』
「まだ仕事中ですから…。」
『お仕事の邪魔しないから！』
これも嘘だ。
貴方が居ては仕事が手につかなくなるのがいつものパターン。
「それでも、ダメです。」
『えぇ……お願い……』
うるうるとした涙目になるのもいつものおねだりだ。
ダメだダメだ、見てはいけない。
僕は慌てて視線を逸らした。
「……ダメなものはダメですから。」
『……アズール……』
「！」
『いきなり来るの…もうやめるから……、
だから……その……』
彼女はキュッと僕の袖口を掴んだ。
『今日だけ…甘やかして…？』
「うっ……」
『アズール……』
「______ｯあーもう、分かりましたよ。」
はぁ、今日もダメだった。
僕はどうも貴方相手だと駆け引きが下手になる。
『！、やったぁ！アズール大好き。』
ぎゅう、と僕を抱きしめる。
なんて無邪気で憎たらしくて、可愛いんだろうか。
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full.(プロフ) - Aliceさん» こういう子ほど堕としたくなりますよね、、 (11月26日 19時) (
レス) id: 7da2bf43f2 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ネージュくん可愛いなぁヘーゼル様より少女漫画してる笑 (11月26日 19時) (レス) @page50 id: 0a79996966 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - 悠さん» ツイステ未履修でも読んでいただけたんですか！？嬉しすぎるんですがはぁ！？ありがとうございます！？！？ (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - あまねさん» え！いやにならないでください笑笑 (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - あーりさん» 大変遅くなり申し訳ないです…(泣泣) (11月26日 17時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：full.
| 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2022年1月6日 23時
