あの子は誘い上手２【ツイステ】 (ページ9)

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事の発端４ページ9

アズールside

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僕はひと通りの説明をした。

フロイド「それって……アズール何も悪くねぇじゃん…」

ジェイド「とんでもないただの腹いせ、ですね。」

フロイド「はぁぁぁ？！マレウスとかいうやつも小エビちゃんもムカつくんだけど。」

ジェイドもフロイドも怒りをあらわにした。

一方、Aさんは俯いたまま言葉を発さない。

気分を害しただろうかと慌てる。

「す、すみません、こんな話をしてしまって…。困らせるつもりは…」

『…さない。』

「え？」

『許さない。』

そう言って顔を上げたAさん。

僕らはその姿を見て一瞬凍りついた。

表情こそいつもと変わらないものの、怒りに満ち満ちているのが声、目、雰囲気の全てから伝わってくる。

「Aさん…」

『アイツら絶対に許さない。』

Aさんは僕のために怒ってくれていた。

それがとてつもなく嬉しくもあり、同時に情けなかった。

僕が、貴方にそんな気分を与えてしまった。

『どうして……なんでアズールが怪我しなくちゃならなかったの…』

アズール「す、すみません。大丈夫ですよ、傷なら魔法である程度治せます、完治は難しいかも知れませんが…」

ジェイド「アズール、傷の大きさなんて関係ありませんよ。」

「…！」

フロイド「そうだよ、アイツらアズールのプライドもズタズタに傷つけたんだよぉ？」

『濡れ衣着せられて、意味もなく攻撃されて。

私はそれに腹が立ってるの。

私の可愛いアズールに手を出されたことがとてつもなく腹立つのよ。』

「みな…さん…」

3人の言葉に涙が出そうになるのを必死に堪える。

『ねぇ、アズール。』

Aさんは真っ直ぐに僕を見つめて言った。

「はい…？」

『お返し、してあげないとね。』

「！」

Aさんの言葉にピクリと反応する。

ジェイド「ええ、こんな事をされて、黙ってなんて居られません。倍以上にしてお返ししなくては。」

フロイド「俺もさんせーい。」

2人も合意の意を示す。