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事の発端 ページ6

アズールside

放課後。僕は図書室での勉強を終え、寮に戻ろうとした時の出来ごとだった。



監督生「それでね…」


マレウス「ほぅ、そんな事があったのか。」




中庭から会話するふたりの話し声が聞こえた。


監督生にあんなに良い待遇をしていた頃を懐かしくすら思う。

今であれば絶対に考えられないが。




「(なんだか最近、あのふたりがよく一緒に居るのを見かけるな…。)」




そんなことをぼーっと思いながら特に気にもとめず通り過ぎようとした時、監督生がこちらに気づいた。



監督生「あ…」



監督生の表情が変に強ばった。





マレウス「これはこれは……噂をすればオクタヴィネルのアーシェングロッドではないか。」



マレウスさんもこちらに気づく。



「?……噂をすれば?僕の話をしていたんですか?」




そう聞くと、何処か圧を感じる笑みでマレウスさんは話す。




マレウス「人の子が、随分とお世話になったようじゃないか。」




「……はぁ、どういう事です?」




会話の意図が見えず、混乱する。

監督生は僕と目を合わさず、マレウスさんの後ろに隠れている。




マレウス「おやおや、そんなに意地悪をしておいてしらばっくれるのは少しばかりおいたが過ぎるんじゃないか?」



「だからなんの事です?もっと分かりやすく説明して頂かないと。」




煽るようなマレウスさんの口調に少し苛立って言葉を返す。



マレウス「監督生に散々嫌がらせした挙句、無理やり契約まで結ばせたそうじゃないか。」



「はぁ?」




どうやら身に覚えのない罪を着せられた様だった。




マレウス「しかし魔法が使えない人間にまでそう手を出すとは……もっと分別の出来るやつだと思っていた。」




ちらりと後ろの監督生と目が合う。

すると、少し僕を睨んだあとふいと逸らした。


そこで理解する。

ああ、コイツが僕を嵌めようとしているのだと。


あの女……僕がAさんと居る事がそんなに気に食わないのか。

腹いせでそんなくだらない嘘をつくのか…?





「はぁ……なんの勘違いかわかりませんが、何の証拠も無しに勝手に失望するのはやめていただけます?」



マレウス「証拠がいるのか。人の子が僕に泣いて話をしてきたのだぞ。」



僕の発言にマレウスさんも気が立ったようで、その表情から微笑みが消える。

しかし腹が立ったのは僕も同じで、言い合いはさらにヒートアップする。

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ゆーりんぐ(プロフ) - すごい好き!!! (2023年4月22日 20時) (レス) @page30 id: 3d6da50b28 (このIDを非表示/違反報告)
あいらいん - ちょ!おま、夢主!!!!!!!!!!イデア君チェリーボーイなんだからやめたげてよォ!!!!!! (2023年4月3日 12時) (レス) @page48 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
あいらいん - 夢主ヤバくて好きです!!!!!!!!!! (2023年4月3日 12時) (レス) @page17 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
わのちゃん(プロフ) - めちゃめちゃ好きです! (2022年4月7日 10時) (レス) id: 74cdc164d3 (このIDを非表示/違反報告)
いい - いっっっね!!!! (2022年3月20日 9時) (レス) @page26 id: 03be76b48c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2021年2月22日 23時

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