あの子は誘い上手２【ツイステ】 (ページ3)

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獣の彼ページ3

ある日の放課後、私は1年生の男の子に階段の踊り場に呼び出されていた。

モブ男「あっ、あのっ、好きです！俺と付き合って下さい！！」

上擦った声で頭を下げたその子。

私は突然の告白に驚きつつ、少し不思議に思った。

『私の事が好きなの？』

モブ男「は、はい！」

『どんな所が？』

そう聞くと、モブ男君は恥ずかしがりながらも答えてくれた。

モブ男「えっと、頭が良くて、美人で、」

『うんうん。』

モブ男「皆から注目される人だけど、でも何処か寂しげな雰囲気があったりとか
大人っぽくてミステリアスだけど、実は凄い無邪気に笑う時があったりとか。」

『へぇ、凄く良く見てくれてるのね。』

モブ男「っ、はい、ずっと見てたので……って、

ご、ごめんなさい急に！気持ち悪かったですよね！！」

焦ったようにぺこりと頭を下げる。

私はそんなモブ男君に少し可愛げを覚えながら少し嬉しくなった。

『ううん、違うの、嬉しいよ。』

モブ男「え？」

『ほら、私ってあんまり良くない噂が流れてるでしょ？だから、そんなふうに思ってくれてる人が居たんだなぁって。』

モブ男「そ、そんな、A先輩は本当に…その、素敵な人です。」

恥ずかしくなったのか、俯いてしまった男の子。

そんな可愛い反応をされるともっと意地悪したくなるのは、私の悪い癖だ。

『モブ男君は、私でいいの？』

モブ男「えっ、？」

『"相性"って、大切でしょ？
私の見た目はどうかな、顔は？声は？性格は？』

私はモブ男君にゆっくり近づいた。

モブ男君はオドオドと後ずさる。

モブ男「え、ええと」

『それとも……身体とか。』

モブ男「かっ、からだ！？」

モブ男君は遂に壁際まで追い詰められた。

しかし私は更に距離を縮める。

『"相性"。恋人になるなら大切な条件だよね。

ねぇ、確かめてみる？』

私はブラウスのボタンをプツ、と上から開けた。

モブ男「何してるんですか！？、あ、あの、その、見えちゃう…！」

モブ男君は顔を真っ赤に染めて目を逸らした。

『目、逸らさないで。』

私はモブ男の手を取り、自分の胸へと当てる。

モブ男「っ……！！」

すると耳や首まで真っ赤に染まった。

『私、貴方に相応しいかなぁ。ちゃんと触って確かめてみてよ。』

私はモブ男の耳元に寄り、囁いた。

『もっと深いトコロまで………

＿＿＿＿＿＿＿＿ね？』