ヤンデレに好かれるので媚びへつらって生きる。【ツイステ】

貴方のことが知りたい ページ28

放課後の図書室。

私は元の世界へ帰るための手がかりを探しに来ていた。


流石名門、ズラリと並ぶ本棚をみて先が思いやられた。



『これは長期戦になるぞ…』



まずは棚ごとに順番に読んでいこう。

どれが読んでいない本か分からなくならないように。




『っ…』




棚の1番上の本を取ろうとしたのだが、本棚が高すぎて届かない。


仕方が無いので、近くに置いてあった足台に乗った。




『あ、あとちょっと…！』



足台の上で背伸びをしてやっと届くところだった。




『よしっ！』



1冊の本をするりと取り出し、背伸びをやめたとき

踵が足台の段差に引っかかり、身体が後ろへと傾く。




『あっ！(や、やばい！！)』




思わず身構えたが、床に叩きつけられる衝撃はやってこない。

代わりに、誰かに抱きしめられるように受け止められた感覚。


目を開けると、私の頭ら辺にブロンドの髪の毛がサラサラと揺れていた。

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