転生美幼女は媚へつらって生きる。【呪術廻戦】

見学授業 ページ44

1時間目 体育。


五条先生は仕事に行っちゃったけど、皆はジャージに着替えて体育をするらしい。



私はグラウンドからちょっと離れた木陰に座っていた。



………にしてもレベチすぎない？
なんか、私にはパンダさんが野薔薇ちゃんを振り回してるのが見えるんだけど……あ、飛ばした。

あれって体育なのか…？呪術師って大変だなぁ。



パンダさんの逆側では、恵くんと真希さんが手合わせをしていた。
呪具を使って戦うふたりが凄くかっこいい。



さらにその奥では悠仁くんと棘くんがトレーニングをしている。



みんな、それぞれ休憩をとりながら授業を進めていた。




『すごいなぁ。』



並外れた運動神経で動くみんなの様子を見ているのはとても楽しかった。




棘「高菜！」

『わっ、』



上から声が降ってきて、見上げると棘くんが屈んでこちらを見ていた。
本当におにぎりの具なんだね…。



『とげおにいちゃん、きゅうけい？』

棘「しゃけ！」



棘くんは頷いた。
ニコニコしてて可愛い。




『ふふ、Aのお隣どーぞ！』




少し避けてスペースを作ってあげると、棘くんはぱあっと顔を輝かせた。
え、可愛((



棘「明太子！(ありがとう。)」



ん、今ありがとうって言ったのかな。



『どういたしまして！』

棘「！！……ふふ。」



口元はよく見えないけど、よく笑う子だなぁ。



棘「すじこ高菜、おかか？」

『えっ…？』



話しかけられてる！……けど待って、分かんない！！



『え、えと、』

棘「あっ……おかか！う、あ、ツナマヨ…」



私が困っていることに気がついた棘くんも慌ててしまって、ガックリと項垂れてしまった。



『ま、まって、おちこまないで、えと、どうしよう、』

真希「退屈してないかって聞きたいんだとよ。あと、困らせて迷惑だったらごめんって。」

『えっ…』



いつの間にか近くにいた真希がそう言い残して通り過ぎた。

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