転生美幼女は媚へつらって生きる。【呪術廻戦】

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『すくなさん、だっこ。』



宿儺「嫌だ。黙れ。それと宿儺"様"と呼べ、不愉快な。」




宿儺はひたすらに拒んだ。




でも私は諦めない。




だって足元がやばいから。




血の海みたいになってるから。


ここ絶対衛生環境最悪でしょ。


無理無理立ってられないって。





『すくなさま、だっこ！』



宿儺「五月蝿いこの小娘が！！！それ以上騒いだら喰うぞ！！」




へへーん、いいもーんだ。




だってここ私の夢だし。





『うわぁぁぁぁん！だっこしてぇぇぇぇ！！』



宿儺「………」



『びぇぇぇぇええええ！！！！』



宿儺「＿＿＿＿＿あ"ぁぁもう分かった。分かったからその代わり喚くなブスが。」





ブス！？！？




今ブスって言ったこの呪霊！？！？





いやいや、今の私は超絶美幼女でしょうが！！






そんなツッコミは口に出来る訳もなく、私はちょっとムッとして押し黙る。





宿儺は面倒くさそうに私を片手で抱き上げた。





『！』





抱っこの仕方としては雑過ぎたが、痛くなかった。





力加減、してくれてるのかな。





宿儺「やれやれ、やっと静かになったな……。最初からそうしろ童。」




宿儺はため息をついた。




私は落ちないように宿儺の身体にひしとしがみつく。





宿儺「？………おい小娘、何故泣いている。」




宿儺は不思議そうに私の顔を覗いた。




言われて気がついた。




私の頬には大量の涙が伝っていた。





あれ、なんで私泣いてるんだろう。




別に泣きたいわけじゃないのに。








.





ああ、そっか。






泣いているのは私じゃなくて、"この子"だ。

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