転生美幼女は媚へつらって生きる。【呪術廻戦】

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『ん……んぁ？』



何か身体に違和感を感じて目が覚めた。



『(え…もう朝…？)』



幼児の身体を起きさせるのはなかなかに大変だ。

気づけば落ちてくる瞼を必死に擦る。




『ん……』




目がやっと開いてきて焦点が合う。


するとそこには、宿儺が居た。






＿＿＿＿＿＿＿＿_え？宿儺？





『わっ！』


宿儺「やっと起きたか寝坊助。」




目の前には間違いなく宿儺。

え、なんで？私悠仁くんと寝てたはずだよね？



ていうかここ、宿儺の生得領域だし……。



なんで私宿儺に抱っこされてるの！？






『な、なんでぇ？』





思わず情けない声が出た。




宿儺「俺が呼んだんだ。」




いやだからなんでだよ！！！


と叫び出しそうになる衝動を堪える。

てか怖い。


前回はマジで夢だと思ってたからあんな態度とったけど


夢なんかではないと気づいている今とても怖い。





『す、すくなさま…。』


宿儺「なんだ、怯えているのか？ククク……前までは俺にだっこしろだの言っていたくせに……今更怖気付いたか？」




その通り過ぎて正直何も言えないが

ここで宿儺の機嫌を絶対に損ねてはいけない。

前はたまたま殺されなかったけど、今は分からないんだから。




『わぁーい！すくなさまだぁ！』




私は震える手に気づかれないよう宿儺に思い切り抱き着いた。




宿儺「なっ……やめろ、不愉快だ。」


『へへ、またあえたね！』


宿儺「話を聞けこの馬鹿。」





暴言こそ当たり前に飛んでくるものの、引き剥がされることは無かった。

いいぞ私、その調子だ。





『へへへ、Aにあいたかったですか？』


宿儺「そんなわけなかろうが。……ただ」


『？』


宿儺「………東雲A。」


『！』




それ……私の名前……。

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