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両面宿儺side



その小娘は突然現れた。




なんの前触れもなく、本当に唐突に。




なぜ俺が気配に気づけなかったのだ。






「お前、どうやってここ入ってきた。」



『……わかんない。』



「わからぬだと?」






何者だコイツは。






俺はその小娘に近寄った。





距離を詰めると、小娘は酷く驚いていたが、驚きたいのはこっちだ。





小娘の姿をマジマジと見つめる。





見れば見るほど不思議だった。






「人間……か?」





いや違う。





でも呪霊でもない。





何だこの不気味な生き物は。





本来なら勝手に領域に入って来た馬鹿なんて一瞬で殺して喰ってやる。





しかし、俺が踏みとどまるには理由があった。






見えない。





魂の形が全く見えないのだった。







((クイ))






その時、服の袖を掴まれた。





コイツよく惜しげも無く俺に触れたな。






『だっこ。』





「……は。」





『だっこしてぇ。』






あろうことかこの俺におぶれとせがんできた。





なんだ腹の立つやつだな。





やっぱり喰っても……いや、





こんなヤツは今まで見た事がない。





もし、





呪力は今は無くとも……もしコイツが将来とんでもない呪霊になるほどの器を持っていたら





そう思うとやはり殺すには惜しかった。






「(小さいしやせ細っているが……様子見をする価値は有りそうだな。)」






俺はこの小娘をまだ殺さないで居ることに決めた。

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どこぞのオタク - うっっっっわ、なんだこの可愛い生物達は......うわぁぁ、可愛い...可愛いよぉ...(語彙力消滅)続き楽しみ... (2023年3月5日 0時) (レス) @page45 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
みかん - かわいすぎです とってもお話面白いです!更新頑張ってください (2022年12月13日 18時) (レス) @page45 id: 6e1da832f0 (このIDを非表示/違反報告)
ボンクラMONKEY ピーヤの人(プロフ) - やっっっべぇ……もう...かわよ...やっっっっっっべぇぇぇ…………(語彙力も吹き飛んだ) (2022年12月10日 22時) (レス) @page45 id: 7a2b040506 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年8月13日 21時) (レス) @page45 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 学校帰りの癒しだぁ (2022年6月14日 17時) (レス) @page45 id: ab8d186a2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/  
作成日時:2021年5月11日 22時

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