彼女は秘密がある。【シャドウサイド】

捌話 ページ10

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「あれは、今日の放課後、私が新羅と、帰っていたとき、

小腹が減ったから、コンビニによることにした。


新羅には、公園で待っててもらってた。それで、私は、なに買うか、迷ってて、それで目に止まった、


『野菜たっぷりカレーパン』


を買った。

それで、それを新羅と半分こして、二人で食べた、けど、





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それには······ピーマンが入っていた」


「ピ、ピーマン？？」


ケースケがすっとんきょうな声を出した。


でも確かにそんな声を出すのもわかる。
ピーマンがどうしたのだろう。

「ピーマンがどうかしたの？」

「新羅は、ピーマン嫌い」


「「「へ？」」」


「見ると失神、食べると暴走。それで、今回のカレーパンには、細かく刻まれたピーマンが入ってた。盲点だった。それで新羅、暴走した。以上」


ピーマン嫌いで暴走したなんて、そんなバカな。


でもAが嘘をついてるとは思えない。


そして私はチラッと新羅の方に目を移す。

すると、いつの間に目を覚ましたのか、顔を真っ赤にしながら、


「だから、だから言いたくなかったんだよバーカ！」


Aが上に乗りながらも無理矢理起き上がって言った。


その際にAが尻餅ついてもお構いなしだ。


「てめーも言うなよ！俺が気絶する間に言いやがって！！」


「勝手に、気絶するほうが、悪い」


Aがおしりを軽くはたきながら言った。


「だからお前はいつも理不尽なんだよ！」


しばらく言い合いをしている二人を見ていると、ケースケが一言ボソッと呟いた


「ピーマンで暴走·······ブフッ」


「「「ブフッ」」」



「てめーら笑ってんじゃねぇ！！！！」

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